Vernee Apollo Liteをルンルンと使用していたある日のk

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ウワァーーーー!!
なあーんてね!愛用のVernee Apollo Lite君にはもちろん保護ガラスを貼っているのでした-!

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保護ガラスを…保護ガラス?


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保護ガラスは軽症で、本体のガラスが逝く奇跡を実現。

たしかにナナメから落ちた。まあ、まあ仕方ない結末ではある。でもなあー。ケース付けてたのになあー、そもそもキミ、ゴリラガラス3採用を謳ってた気が、気がするんだよなあ―。ああー。ああー。


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ああー。

予算が許すならGALAXY S8!Xiaomi Mi6! Mix!いやアンディ・ルービンのEssential Phoneでもいいぞ!となるがそんなお大尽では無いというかそもそもそんな金があるならiPhoneに出戻っている。

Verneeが気に入ったならApolloでいいんじゃないかとも思ったが、お値段の割にHelioなのはちょっとね。同じ理由で却下されるメーカー多数。
予算は3万までで堅実に使えそうな実用品でスナドラ機という検討をしてみると、意外と選択肢が少なめだ。
Redmi note 4xは手ごろな価格とミクさんカラーも鮮やかにスナドラ625で割と良さそうだが、限定ミクさんコラボモデルが買えないというショックが後を引いている。

あとはLetvのLeEco Max 2が投げ売りされている。スナドラ820の2k液晶と世代は前ながらかなりのハイスペック。堅実に考えたらこれしかないだろう。
しかし、ご存じの通りLetvは電気自動車に手を出して行き詰まり、次のLeEcoは発売されるかすら怪しい状況、らしいよ。よく知らないけど。
どのメーカー選んでもさほど大きく差があるわけでも無い格安Android端末とはいえ、次の無いメーカーの製品を買うのはあまり面白くもない。よほどの珍品なら欲しいんだけどね。auのメガネケースとか、HPのWeb OSタブレットのとか、今でもあの投げ売り祭りのとき買っとけば良かったと思ってるくらいだ。


珍品、そうだ俺はいつだってクセのある珍品ばかり選んできた。いつだって…

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いつだってクセのある使いにくそうな奴こそが俺のジャスティスであった。

危ないところだった。堅実なスペックの実用スマホを買うなどと言う甘い誘惑に騙されて道を誤るところだった。本質を見失ってはいけない。俺は賢くベストな選択とは無縁の端末を買い続けなければならない、それが俺の使命だ(焦点の合わない目)

●Xiaomi Mi Max 2とは

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ファブレット端末のマキシサイズとして長らく滅亡の危機に晒されるオーバー6.4インチ級端末界に、Xiaomiが再び送り出した救世主、Mi Max2にご登場頂こう。
滅亡もなにもそんな端末界は勃興すらしていない。現在この業界は7インチまでのチキンレースじみた超大型ファブレットと、Z Ultraに端を発する6.44インチの大型ファブレットの二種に大別されるが、どちらも市場には数えられるほどの数しかない。その<s>戦犯</s>先導者たるソニーXperiaたるや、その後は日和って6インチ端末群に「Ultra」を冠する始末。

いや実際は6インチでも十分デカいんですけどね。実際6インチなら割とたくさんある。iPhoneシリーズのplusですら5.5インチ「大型ファブレット」で「大きすぎたかも」などというレビューが後を絶たないのが現実である。そこに6.4インチ以上の電話などと言うアタマのネジが飛んでいる端末で攻勢をかけるメーカーなど現れるはずも無い。

実際にZ Ultra、通称ズルトラ以降でどこが出しているのかというと、まずさきがけとも言えるXiaomi Mi Max。次にLenovoのPHAB2、ASUSのZenphone 3 Ultra、HuaweiのP8MaxやHonor、LetVのLe Maxなどが代表格か。
だがこのうちの半数が後継機音沙汰なし、又は後継機でインチダウン(の噂)などという惨憺たる有様である。
そして不思議なことに、大きいだけ有利なはずのスペックはどれもミドルハイ程度。PHAB2 Proは2K液晶だし、Tango対応など頑張ってはいるがSnapdragon652である。未だにSnapdragon8シリーズを搭載するハイエンド・フラグシップに位置する端末は1台もなく、P8MaxがKirinの900番台だったがP9Maxは6.2インチになるらしいと、どうにもこうにも冷遇されている印象がある。

この状況にもかかわらず6.4オーバーを偏愛する一派というのがZ Ultra以降で確実に存在しており、この大型ファブレットというジャンルはその覇権と影響力を静かに湛えているのだ、という夜郎自大。

実際にマスに売れるでもなくマニアに賞賛されるでもないんだけど、固定ファンだけは口うるさく「どうして6.4オーバーを出さないのか」と喚き続けるという、業界に良くあるアレだ。そう!6.4オーバー端末はまだ出ない。何故なら!誰も!そんなクソデカイ電話を買っていないからである!

日本と志向の違いがあるであろう、中国やアジアを見据えて商売しているはずの各社ですら「Max」端末の扱いがだいたい世界共通でこんな煮え切らない感じであるということは、この現象もまたおそらく世界共通なのではないか。普通に考えたらだれも買わないが、何かの間違いでファンになってしまったが最後、人間の心理のスキマを巧みに掴んで離さない、謎の依存症的魅力を発揮するメカニズムがあるに違いない。こう冷静に分析しているようなフカシをこいている俺ですら!そんなクソデカイ電話を買っていないのである!

●量感質感ともに圧倒的存在感を放つ筐体


買いましたよ。ウチみたく片手間の時代遅れブログじゃ、大手さんみたくギアベからサンプルもらえたりしないからね。

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付属品は例によってでっかいUSB-ACとケーブルのみ。

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ばあーん

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でっっっっけえ!
いや、っを4つもつけるほどデカくはない。Z ultraよりむしろ筐体は小さい方だ。
でもでっっっっっっっけえ!!

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隣のApollo LiteもiPhone Plus級、5.5inchのファブレットサイズであるはずなのだがコンパクト端末に見えてくる。
なんだろうか、やはり何かうっとりするよね。あれだけクソデカイ電話買わないとか言っておいてもうやられている。
言うまでもなくここまでデカいと使いやすさ以前にハンドリングや収納に困るし悪いことばかり増えるのだが、画面がでかい端末がデカいとそれだけで嬉しい。QVGAしかない2.2インチが2.4インチになって狂喜乱舞していた原始携帯オタク生命体の遙かな記憶か。

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圧倒的な量感に惑わされずに細部の質感を見ても、筐体のクオリティは流石のXiaomiというかんじ。いや、これは俺の知ってるXiaomiよりも格段に上ではないか。Mi Pad2しか所持してないのに知ったかぶりも良いところである。
初代Maxからもクオリティの向上が著しいと聞く。初代を持ってないので比較は出来ないのだが。
少なくとも写真で判別できる限りでは初代から丸っこさが増している。非常になめらかなRで持ち心地が良い。

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スマホの裏面は業界全体で延べ数パターンの意匠しかない(暴論)のだが、今回はiPhone7風で決めてきたようだ。初代は中国スマホスタンダード風だった。
この圧倒的物理的な広い面積に、普通サイズのカメラや指紋センサーを配置し、それがiPhone7風の意匠を纏っているのは何かしらコミカルなデフォルメというか、キャプテン翼のキャラの等身というか、ヘンテコな威圧感がある。

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初代Maxの筐体上下は中国スマホスタンダード、Apolloなどと同じく丁寧に塗装されたプラスチックだ(ったようだ)が、Max2ではiPhone7風、すなわち「iPhone6のアンテナライン通称"Dライン"から直線を消した例のあのライン」に準じており、正面から見るとフルメタルになった。

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「例のライン」外、つまり上下端は塗装したプラスチックかと思っていたのだが、もしそうだとするなら塗装クオリティが高すぎて判別に自信が持てない。手触りや色、反射の具合は完全に金属。金属なのか粘土なのかそれすら我々のレビュー力ではわからないのだ。

「例のライン」は白でなくベージュ。

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iPhone 6と並べてみる。iPhone 7 Ultra Plusといえば信じそうな絵。

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アルミ材はMi Padなどと異なり、iPhoneと同じA6063と思われ、その点でも質感がすこぶる良い。肉眼で見てもiPhoneとは単純に色の差しかないように見える。


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出荷最初期である今はゴールドカラーしかなかった。Xiaomiに限らずよくある。
そういえば隣のMi Pad2もゴールドだと思っていたが厳密にはシャンパンカラーで、微妙に色が違う。


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というか、マジでMi Pad2からは材質も仕上げも何もかも数段上になっている。
Mi Pad2のレビューでは「ぱっと見もはや高級タブレットと区別つかない」と言ってたが、Max2になると「じっくり見ても廉価スマホだと判断できない」レベルに到達している。


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このボタンの面取りとかカメラの縁取りとかの質感、いくらクオリティ向上著しい中国製スマートフォンの新製品とは言え、おおよそバリュー価格帯のそれではない。


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出たな誰得2.5D液晶!裸で使う分には良いのだが、保護ガラス派にとっては仇敵である。実際、初代用保護ガラスを間に合わせに買ったのだが見事に端が浮く。
2.5D対応の全面保護ガラスを注文したがまだ来ない。注文していないと言う事はない。


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QC3.0対応のType-Cになっている充電ポート。データ速度は2.0。



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上辺にイヤホン端子が!何度も言うけどAndroidに音楽は期待してないが、イヤホン端子はあるならあるで便利なんです。
横の穴はノイズキャンセルマイクで、中央の黒丸は穴ではなく赤外線ポートである。ただし送信のみで、アドレス交換などは出来ない。アプリを入れると家電の赤外線リモコンをエミュレートできるらしいが、日本国内で手に入るテレビや家電にどこまで対応しているのかは謎。受信も出来たら学習できたのでは。
中国市場ではIRリモコン代替はポピュラーであるようで、ネットワーク接続した本体からIR信号を送信することで非IoT家電をネット操作できる端末などが売られており、そのうち試してみたい。

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SIMトレーはメタルの裏地付き。

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よくある「microSIMとnanoSIM/microSDのDSDS」なので、SD入れたいnanoSIMユーザーはアダプタが要る。


6.44なら当然Xperia Z Ultraと並べたいところだが、最近は昔の端末を手元に残しておくと言うことがとんと少なくなった。iPhoneなどはともかく、ノキア機やNexus5やズルトラは残しておくべきだったと思っている。いずれオークションなどで捨て値のところを買い戻そうとは思っているのだが。

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しかたないのでW-ZERO3と並べてみる。
「たった」3.7インチ液晶がこれも「当時は」デカすぎるとキ〇ガイ扱いされたものだ。それが6.44インチのMax2と比べ、横に置けば2.5枚分ほどの大きさである。流行り廃りで常識を語るという行為の愚かさを噛みしめ、だから6.44インチだって非常識なんかじゃないのだ!とか知的ぶりたいところだが、どう考えても当時のZERO3も今のMax2もデカく感じる。
Z Ultraがまさにそうだったのだが絶対的にはどうあれ「どうだ画面デカイんだぜ!」というイキリやアッピールがそもそも製品コンセプトに存在するので、いかに時代が変ってもその雰囲気だけは消えないのだろう。スピリチュアルな話じみてくるがヒトがデザインする工業製品なんて以外とそんなモンです。

●スペックは650/652から625にダウン。


さて、Xiaomi Mi Max2は前年に発売済みの初代Mi Maxの後継機。というかマイナーチェンジ機。筐体は多少変わっているとはいえ、概ね初代の踏襲である。前述通り信者がうるさい、失敬、固定ファンが熱心なジャンルの新機種となればマイナーチェンジでも出ただけで称賛の声が上がるものだが、Max2の前評判は余り芳しくないようだ。その理由は、使用するSoCが Snapdragon 650/652 → 625 とランクダウンしていることにある。

PCと違ってバッテリの保ちや発熱性などが大きな要素として作用するスマートフォン界では、このような例が無いわけではない。Snapdragon 810の発熱問題によって後継機種が軒並み、オクタコア810からヘキサコアの808にスペックダウンした例などは有名である。
とはいえ650が問題児だったわけでもない。625のほうが多少新しく、14nmプロセス採用で省電力なのは確かだが、結局は同世代でありスペックのダウン幅はなかなか大きい。実際には626を想定していたが間に合わなかったとも言われているが、世代刷新があってもやはりランクが下がるのは既定路線であるらしい。
なお、Xiaomiの別機種Redmi note 3 Pro(650)→Redmi note 4x(625)でも同じ現象が起きており、650の性能でなくコストや生産供給体制の問題であるとも考えられる。

ただ、これが単なるコストカットや調達問題への対処ではない可能性もある。いま中国スマホ界は、高機能でも格安でもなく超速充電をウリにしたOppo R9の躍進などによってスペックやコスパ以外の基準を見直すような流れがある。Max2もSoCこそスペックダウンを強行したが、事実上その分のランタイムは向上し、バッテリー容量自体も増加させている。そしてQC3.0への対応、カメラセンサー強化など、「Oppo R9路線の踏襲」にも見えてきまいか。
非現実的なベンチマークレーシングならXiaomiとてフラグシップ機Mi6を擁しており、それとは関係ないこういうゆるいスキマ機種にはそれにあった「実を取る」路線も間違いとは言えまい。

まあ、同様に現実的な思考で「実を取った」結果6.44インチから6インチに"スペックダウン"したのがXperiaのUltraであるかもしれないのだが。だとすれば大きさだけは死守してくれたことに感謝しかない。人間、供給が少ないと際限なく卑屈になっていくのだ。

ABenchMark


とはいえ実際にAntutuでベンチを取ってみると、流石に同世代の上位である650、さらに強化版の652まで搭載していた初代からベンチマークスコアははっきりと落ちこみを見せる。
Antutuベンチで8万を達成していた初代(652搭載のPrime)と比べると、「1ランクダウン」感はある。

ApolloのHelio X20もAntutuだけなら9万台で、それを考えると相当なダウンに見えてくるがそこはまあ「スナドラだし」「Adrenoのってるし」というかむしろ「9万とはいえHelioだし」「最終的にAntutuスコアでしかないし」という点でトントンな範囲かとは思う。実際にX20でのゲームは、Antutuで7万程度のSnapdragon808機(BB Priv)に見劣りしていた。
どっちにしろRAMは4GBもあるし、通常のブラウジングやメッセージング、ゲーム以外のアプリで不足を感じる範囲ではない。


一縷の望みとしては、初代では652を搭載した強化版の「Mi Max Prime」が出たように 「Mi Max 2 Prime」として626や660搭載版が出る可能性は依然として残っている。というか中国スマホ業界では基本中の基本とも言える。手元の初代やズルトラが割れてもうダメぽとなっている状態でなければ、しばらく様子見も手だと思う。俺はもうダメぽとなってるので買いましたけどね。

●カメラはソニーセンサー IMX386

ここらへんはあまりExmorブランドとして表記はされないようだが、評判の良いソニーセンサーになった。ライカレンズ搭載がウリのHuawei P9ではIMX286を搭載するが、これはそのPDAF対応版であるらしい。
画素数は初代Maxの1600万画素から1200万画素になった。今時画素数競争でもあるまい。画素ピッチは広がり、暗所に強く読み出しも早くなっている。

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が、まあなんというかネムい描画のレンズと平坦でネボけた発色、アニメ塗りかと言わんばかりの貧相な階調、いかにも安スマホカメラのレンズと現像ってかんじである。ノイズを潰せば良いというものではない。


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明るければ多少はマシなのだが、ダイナミックレンジの低さがねえ。HDRも出来るがまあなんとなく白飛び黒つぶれがマシになったかな程度の効きである。
結局のところカメラの善し悪しはセンサー性能だけでなくレンズや後処理の問題だ。カメラ強化機種ではないことを鑑みても、まあ安スマホはこんなもんかといったところ。iPhoneが優秀すぎて話にならないというのはある。どうせSNSアップロードするだけなのだからこれでいいと言われればなんの反論も出来ない程度には用は足りている画なのだが。

また画面がでかいと撮影がむやみと楽しくなるという副次的効果はある。iPadで撮影している人がたまに居るが、気持ちはよくわかる。カメラファンから見るとあれは非常に滑稽な姿に見えるらしいのだが、彼らとてマニュアル時代ならいざ知らず、AF/AE時代やデジタル時代になっても高いファインダー倍率を求めてペンタプリズム式を有り難がっているのだから、人間の本質として撮るときはでかく見えた方が楽しいのである。


●ステレオスピーカーって言うけど

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「ステレオスピーカーなのに下のスピーカー穴の片方から音が出ません!」→「そちらはマイクです」というのはiPhoneでもXperiaでもだいたいそうなっているスマホあるあるなのだが、上の受話スピーカー、つまりレシーバーが同時に鳴る事によって「ステレオスピーカー」搭載とされる場合がほとんど。
Max2も例に漏れずそうなっているのだが、耳を押し当ててみると、左右(つまり上下)で音の特性が全く違っており、上部は低音の一切無いキシキシとやかましい音で、下部は一般的なスマホスピーカー程度に低音や細部は出ている。つまるところ、本当に「フツーのレシーバーから同時に音が出てるだけ」だ。

最大限好意的に捉えて、片方のスピーカーと言うよりはツィーターが追加されたと考えればうれしく、ならないですねそうですね。まあ、不自然に片方からばかり音が聞こえてくる従来よりも横置き視聴のストレスは少なくはなったと思う。

●カスタムROM

別記事にて記録をつけておくが、結論から言うとROM焼き、ルート取得は問題なかったがプラスエリア化は今のところ不可能だった。

●6.44インチの魅力をたんとあじわう

画質はフルHDの1920x1080ということで、この大きさでもギリギリ「ドットが見える」ということはないのはズルトラで経験済みである。

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ただしアイコンはMIUIそのまま拡大感が強く、ズルトラのように6つ並べばちょうどいいのだがそうはならない。

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やたら縦には並ぶのだが、なんだか間延び感がある。

まあブラウジングやメニュー画面をどうのこうの言ってる場合ではない。この画面サイズはゲームアプリこそ華ではある。

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よく考えたら携帯機として見れば画面が広めのNintendo SwitchやWii Uコントローラですら6.2インチHD「しかない」のだ。それを上回る6.44インチFHD解像度のスマートフォンが手中に収まらんとする今、ゲーム以外の何をやれというのか!ブラウジングかな。うん。ただしい。

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さしあたりマインクラフトを起動してみる。でっかい!圧倒的!うれしい!
Helioのなんとなくもさっとする挙動と比べると625とはいえスナドラのヌルヌル動く加減はやはり別格。ベンチの数字が全てではない。
ちなみに心持ち黄色いのは後から気付いたら単にブルーライト軽減機能がオンになってただけである。

なによりデカい!すっごくでかい!嬉しい!冷静に考えるとタブレットならiPad mniやMi Padでも8.9インチでもっとデカいのだが、何か6.44インチの持つ魔力というか、あくまで携帯電話である、携帯機であるという一線の超えちゃ行けないラインを超えていない感がいいのだろう。

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この状態を「片手持ち」できていると言うかどうかの概念の問題なのであって信じる者は救われるのである。Vaio Type-Pの教えを忘れてはいけない。
真面目に言うと、片手操作が無理でも、片手で両長辺を難なく掴めるレベルのためまだ皮一枚で「携帯機」としての認識が繋がっているのだ。8.9インチ、しかも4:3機ではこうはいかない。
まあさすがにもうちょっとグリップがないと片手で事を済ますのは不可能だが。ケースに取り付けるリングやフロントカバー付きケースを活用したい。

ゲームについてデカいとかヌルヌルとか以外の感想では、ApolloのHelio X10では最適化が及んでいない影響なのかしょっちゅうだった「起動時のフリーズ」がほぼ皆無なのが素晴らしい。やはりゲームはスナドラ。
本当はアイドルが踊ったり人理を取り戻したりパズルを解いたりしないと一般的なゲームプレイに対応したレビューは出来ないのだろうが、やりこんでるわけでもないゲームの挙動を知ったかぶるよりは他にお任せしたい。

もちろんNETFLIXとかHuluもたいそう具合がよろしいですし、漫画や動画もいいかんじ。


●そのた機能

まず指紋認証が爆速。いや高級スマホと比べるとそれなりかもしれないが、少なくともVernee Apollo Liteより数段早い。認識率もかなり高い。ロック解除の手間分だけ、筐体のデカさがやわらぐかんじがある。
バッテリーは結構持つ。Apolloは一日使って50%を切っていたが、同じ使い方でMax2は家に帰っても80%弱あったりする。ただホントに2日持つかは微妙なところだ。言うまでも無く使い方によるのだが。


settings

Androidの音楽環境を馬鹿にしていたが、Xiaomiイヤホン相手だときっちりリモコンが動作する(多分音質調整も)プロファイルが入っていて素晴らしい。Xiaomiイヤホンは格安でありながら評価が高いので、いずれ試してみたいところ。

remotecontroller


赤外線送信リモコンは地味な便利さが渋い。ウチのLGのテレビはプロファイルが入っていたので一通りの機能が動く。「リモコンは遠いがスマホは手元にある」という時に絶大な威力を発揮し、リモコンとは一体…という哲学以外に余計な動作はない。

Apolloの時はちょっと聞くに堪えなかったバイブのノイズはこちらは完全に許容範囲。一般的なスマホのバイブと同じくらいの音量と強さである。

Xiaomi名物のデュアルアプリ機能はまだ試していないが、副垢使いのわたくしにも大変便利そうに思える。設定をがらっと変えておけば気分も変るだろう。
公式ですらまだ発表されていない上にカスタムROMを入れている以上まだまだ望むべくもないが、MIUIにスプリットスクリーン機能が搭載されれば死ぬほど便利であろうというのは想像がつく。

何より言うほどMIUIが悪くは無いと感じている。夜間モードなどのモダンな機能もあるし、ランチャーの使いにくさ以外はオサレにまとまっていて好感触。

電波の問題だが、Apolloよりも多少電波のつかみは良いと思う。ここらへんズルトラと同じくデカいことによる強さを感じなくもない。逆に言えばその程度で、日本Band(プラスエリア)が掴めないのでまあ街中で苦労はあまりないという程度。なお本Blogは電波法違反を推奨するものではありませんと為念。

●ズルトラの夢よもう一度


というわけでMi Max2を見てきた。
身も蓋もないことを言えば全体としてRedmi note 4xでもいいんじゃないの安いしという感じである。6.44インチ液晶に払う追い銭は安くとも一万円強。カメラやバッテリーなど優位点はあるが、あちらのコスパと完成度は群を抜いている。同じ金を出すなら少し古いがMi5を選んだって良いのだ。カスタムROMやノウハウも枯れていて手を出しやすいし。

だが、元ズルトラユーザーからするとこれは非常に手軽で手堅い、ベターバイな端末である。やはりXperia Z Ultraの影響を受けてしまったモバイラーはなんらかの病魔に冒されて脳の受容体が非可逆的に書き換わるという説を提唱したい。
なにせ6.44!比類無き6.44!いや前述通り比類はいくつかあるけれども、だが他の6.44機と比べて安価というのが大きい。
また筐体クオリティがびっくりするほど高いのもいい。当時のズルトラも両面ガラスなどかなり物欲をそそる質感があったが、洗練という意味では(iPhoneの真似なこともあるが)Max 2のほうが上だと思う。
ズルトラと比較してはっきり圧倒的に劣る点は「防水でない」ことくらいだと思う。お風呂モバイルは国産機を使って下さい。

もちろんSocの強い初代Mi Maxを更に安値で買っても良いが、「売ってたら」の話。Mi5など高級機だといまでも結構売っているが、ここらへんのバリュー帯の型落ち商品はある日気付いたらショップから無くなってたりする。

ソニーがまさかのスナドラ最上位と6.44インチ4K液晶搭載ハイレゾ対応のウルトラハイエンドZ Ultra 2を出してきたらこんなものを買ってる場合でない、というか多分ソニーは明日にでも倒産が決まって乱心したに違いないと恐慌状態に陥るところだが、そうはならないと思われるし、不治の病ズルトラ病の罹患者である我々にとってはこのサイズはいつ手に入らなくなるかわからないという恐怖もある。選択肢があるうちが華だ。患者が病気と上手く付き合っていくのに適した製品のひとつだと思う。お大事に。