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金属ケース!金属ケースです!アルミ!バンパー!ギン!ギラ!
おまえ完全に6s Plus買ったことよりアルミバンパー買った嬉しさに興奮してんじゃねえかと言われそうですが、全くもってその通りです。いやまていやまて。
確かに、3D Touchを筆頭とした新たな機能とパワーアップしたハードウェアを搭載したiPhone 6sは魅力的であり、うるせえどうでもいいわオラその金属ナメさせろつってんだよオラァいやーママーうるせえなソヴィエトロシアではママがおまえになるんだよ。
とにかくも金属ケースにイカレた僕のアタマはそのような強姦魔と同程度の自制心しか持たないため、あえなく6sのことは忘れ去ってケースレビュー。

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iPhoneはおろか携帯電話の金属ケースなんて、昔はiPhoneの筐体のネジ外してバックプレートを色つきのものに変える奴みたいな、外れてんのはおまえのアタマのネジだろレベルのiPhoneいじりマニアしか使わないようなイロモノ極まりない代物だったというと、「その昔靴流通センターの例の特徴的な建物はハローマックというおもちゃ屋の目印だった」ということの次くらいには現代人にカルチャーギャップを与えられそうだが、今や安物普及品屋さんのエレコムですらこのように「ちょっとお高めのiPhoneケース」のように金属ケースを売っている時代。来てしまったなあ俺らの時代が。

時代のイノベーターとアーリーアダプターを気取りながら僕らが見たものは、エレコムのボルトレス・アルミバンパー「GLANZ」です。

前述通りもはや金属バンパー自体は珍しいものではなくなったが、GLANZが珍しいのはその形状と表面仕上げにある。

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ぬるん

ぬるんぬるんの鏡面仕上げ。いやあいいですね鏡面仕上げ。なんかこう、激しくイヤラしくっていいです。ELEMENTCASEさんみたく今時でポップでセンスの良いとこは絶対やらねーであろう、ヌラヌラとこれ見よがしに光るわ光るわのお下劣光沢。

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ただ、アルミ地肌を偏執的にポリッシングしたものと違って防錆コーティングのような層があるようで、恥ずかしげも無く汚え顔を映して荒い息を吐くほどの愉悦を得るというレベルの鏡面光沢ではない。グレーという色も相まって意外と渋さのある光沢に留まっている。

そういう顔がぬらんぬらん写るような下品なことをやりたがるのはやはり国産のギルドデザインやDeffなどで、事実Deffには過去にメタルポリッシュモデルが有る。
恥ずかしながらDealExtremeで買った偽Deffケースをゴリゴリに削ってポリッシュかけて同じようなGI・N・GI・RA★な鏡面光沢バンパーとして使っていた過去がある僕としても「顔の映るギンギラパーツ感」というのはじつに親近感のある虚飾なのだが、本製品の落としどころはなかなか理性的だ。

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グレーカラーを選んだのは正解だったと思う。本体のスペースグレイにも合ったなかなか渋い色である。とはいえそもそもからして人目をはばかるヌラヌラ光沢な事実は動かしがたく、その渋さは干し柿にしてドロ甘にしたくらいまでは抜けている。

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さきほどから半ばけなしているような物言いだが、決してダサいと言っているわけではないしそうも思わない。派手とか下品さは時に人の生活に積極的に必要なのである。もう難しいこと考えずにカッコいいといっても誤解は無いと思う。実際にかなり格好良い

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形状もシンプルと言うにはごてごてしているが、これくらいの外連味があったほうが鏡面光沢ケースとしては合っているだろう。特徴的なのは下部の形状である。多くのバンパーは端末下部の端子を何らかの形で覆っている。端子部分を大きめに切り欠いてはいるが、実際は3rd品で干渉する者が山のようにある

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そこでGLANZはこのようにフレームをバック部分に後退させて、端子部分を半ば丸出しにすることによってアクセス性をうっわ文字ダッッッセェ!



いや、まてまて、基本的にレビューは褒めを基準にして書くことにしているのだ。多少の汚点やひっかかりはさりげなく伝えるという鉄則を守らなければなるまい。

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このようにダッセェ、いや、その、あまり洗練されていないロゴの刻印が少々目立つものの、基本的には今まで端子部分を隠す形でしか存在し得なかった下端のフレームを後ろに逃がしている。

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こうすることでイヤホンとLightning端子の二つに自由度をあたえている。太いヘッドホンもちゃんとはまる。

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着脱機構はボルトレスデザインを謳うだけ有り、このようなラッチで挟み込んで固定する。
金属バンパーは端子部分が不自由なものが多いため、太い非純正のケーブルやヘッドホンを刺そうとすると干渉してしまう。だがほとんどの金属バンパーはボルト留めであり、
専用ドライバーがなければ外すことも出来ない。
常にドライバーを携帯しているという奇特な人間でもなければ、急な充電、店頭のイヤホン試聴などで詰んでしまう。このように金属バンパーは純正品を使うか、自宅で外しているときにしか刺し込むことが出来ないという、まるで封建的な時代にご婦人が操を守るため装着させられていたアレじみたモノと化す欠点があったりするのだが、いやまあそういうのを快感と捉える紳士の方もおらっしゃろうが、このようなボルトレス着脱であればそんな心配も要らず野外でも友人宅でも思いのまま拘束を外し、好きな棒を二つの穴に挿し込むことが出来るのだ。文面が汚い

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そもそもGLANZの場合下端はフレームレスでもあるわけで、外す必要すら無いのかも知れない。この点は本製品をチョイスした大きなポイントであるのだがクッソ
文字がクソダッセつか汚いつかなにその唐突で意味不明なTimes系のロマン体マジでやめて。ホンット腹立つわ何腹たつかってこの微妙な文字間隔の広さなクッソ汚ぇクッソ

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そろそろ我慢がならなくなってきたのでこの際みっちり言及しておくが、この謎のGLANZロゴのクソダサさときたらこれ一つでこの製品の価値が崩壊しかねないレベルである。なんでこのフォントでこの文字間隔でやたらデカいんだよつーかそもそも誰も知らないGLANZなる製品名を大書して何の意味があるのだ。いやそりゃまあいくら知名度あるからってこの字体で「ELECOM」とか書かれてるよりは数万倍くらいマシだろと言われれば返す言葉もないのだが。

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更に言うならELECOMの字はちゃんとApple風であり、文字イラねえとは思うがフォントが酷いとは思わない。

だいたいエレコムの製品ということはつまりシンセン当たりで現地メーカーが作っている「わりとモノになりそうな製品」を小綺麗に包装したモノと考えるのが最も妥当性があるのだが、1ロット程度仕入れて転売するだけのヤフーショッピングの業者じゃあるまいし、こういうわけのわかんないロゴは排すか書き換えるなりして発注して頂きたいものだ。

もうこうなったら文字だけガチで削って消してしまおうかと考えること小一時間、後始末のポリッシュは出来ても着色が出来ないという事実に歯がみしながら、このクソダサロゴのことは思い切りヘッドバンキングしながら酒を浴びるように飲んで忘れることにする。ふんすかふんすか。

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レビューに、戻るが、バンパーを、装着して、本体を、置いたときは(息切れ)、このように背面の出っ張りはカメラ部分をきちんとカバーする程度には深い。

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液晶側はこうなる。最低限の深さはあるが、ガラスを貼ると確実に出っ張ると思われる。非ガラス派にはちょうど良い高さ。

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重さについては無視できないほどの重量増はあるが、金属バンパーでは今更といったところ。下部フレームの幅広さによるものか、重心は少しだけ下向きで持ったバランス感は良好だ。

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裏側にはクッション材が入っているのが定石だが、本製品のクッションはかなり薄い。必要十分ではあるが。

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スイッチ部も金属。いつもの通りテープ裏打ち。

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音量スイッチは一体のシーソータイプ。コストカットに思えるが、意外とこれが使いやすい。指で位置を測りやすいという感じ。大きさや深さも適切。
マナースイッチの扱いづらさはメタルバンパー全てに降りかかる業・カルマである。Deffなどのように別パーツ化すれば良いかと言えば今度は強度や紛失や精度の問題などでいまいち使いにくくままならない。
とはいえGLANZのマナースイッチ穴は適切な深さと操作性をなんとか確保しているレベルにある。マジで道具使わないと届かないモノとか割としょっちゅうあるので。

iOS9で電波のフィールドテストは使い物にならなくなったと聞くが、装着時の減衰はほとんど感じられなかった。してないわけではなかろうが。

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さてバンパーなので当たり前だが、背面は保護なしでがら空きである。バンパーなので当たり前だが。

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というわけでこのような前面・背面保護ガラスを装着すれば

あっ

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いやロゴがクソダサいというハナシでは無い。いやクソダサいけど今はその時では無い。

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つまり、GLANZは下端フレームを背面に回して自由度を得た結果、背面に厚みのある保護フィルム(ガラスとか)では干渉する恐れがあるということだ。
これはちょっと盲点だったなー。いやーどうすっかなーどうすっかなー。

そんなときはどこのご家庭にもあるハンドルーターを取り出して、
グラスリッツェンの要領で削りまくってブッタスレイヤーしましょう。

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自分の熟練度では無理だと悟った。はまったけどさ…

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というわけで
エレコムiPhone6Plus用ボルトレスデザインアルミバンパー「GLANZ」です。
定価で買うと結構高く、iPhone6時代のものであるため在庫も少ないのだが、かなり気に入りました(文字以外)
この端子部分に配慮のあるデザインというのは今後メタルバンパーに是非とも増えて欲しい要素だと思う。鏡面はなんとかがまんするから。