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欲望丸出しのマシンなのだから欲望の赴くまま振り回してくれよう。
まずは実際に使用から。
僕個人、ながらくお絵かきしていない人間だが、3Dも写真加工もタブレットを用いる機会は多い。
露伴ちゃんのトレスをしながら姿勢を変えまくったが、以外とこの「キーボードより液晶のほうが近い」というスタイルが気に入った。13HDユーザーなどではたまに見かけるが、なるほどたしかにがっつりと画面に食いつき、かつ左手がキーボードから離れない僕のようなタイプには合理的だ。

それにしても分離無線キーボードと液タブの相性の良さたるや。Ctrlキーと左手小指がオトモダチな人間は、Z Canvas本体のショートカット機能など使わなくても、自由自在に+Zで後戻りすることが出来る。
「ショートカット・ドック」としては少々背が低すぎる気がするが、ただの板切れなのだからいくらでも工夫のしようはある。

タッチ無効機能。ペンタブ書きに集中できることがこんなにも愉しいとは。逆に指でスクロールや拡大がしたいときもあるが、ボタンオフという最小限の動きでそれができる。
ちなみに無効化してもショートカットドックはタッチに反応する。


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非Cintiqユーザーのお絵かき勢に試用してもらったところPhotoshopCCを用いて小一時間で某4スロ軽巡を描き上げ、発熱の低さ、動作のサクサクさ、液晶タブとしての使いやすさを印象として語った。特にサクサクさはPhotoshopCCを用いながらも全く不足を感じさせないもので、低スペックPCでIntuosやCintiqを使った際の微妙なもっさり感が絶望 的に感じるほど「自然」であり、仮にもう少し値段が近ければCintiq13HDよりもZ Canvasを選ぶ、とそのまま持ち逃げしようとしたところを取り押さえられながら自白した。


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お絵かきソフトユーザーでないどころか人間ですらない系のユーザーに試用してもらった感想としては、保護シートがガラスのSurface Pro 3のほうが座ってて涼しかった、タッチパネルをOFFにされるといたずら出来なくなってつまんない等のネガティブな感想が聞かれた(代弁)


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パセリでも反応しません。
それにしても意外とこのタッチパネル無効機能はお絵かきや同居生命体のいたずら防止以外でも威力を発揮することが多い。筐体が大きく重いこともあってタッチ領域をひっつかまなければならない局面もあるから特にそう感じる。無効機能はあらゆるペンつきタブレットに標準装備すべきだ。専用ハードボタンを付けろとまでは言わないが、簡単にオンオフする機能ホントに必要。

○Windows 10

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いれてみた。

https://support.vaio.com/windows/10/

導入は単純にこの流れに従えば良い。いつまで待っても「アップグレードを予約」から音沙汰が無い公式自動アップデートについてはあきらめて、手動アップデートを利用した。

Windows 10を手動でダウンロード&インストールする方法

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例の壁紙
たぶんWin10向けの調整の足りていない部分も数多いのだろうが、そこは圧倒的と言う言葉が控えめすぎるほどのスペックの暴力をもつぼくらのモンスターZ Canvas、もっさりとか遅いとか詰まるとか言う概念とは無縁である。

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うわさのEdgeでWebページにいたずら書き。これEdgeユーザー全員が見れるような共有されれば面白いのに。めちゃくちゃになるわ。

主題からは逸れるが、Windows10のUIはわりといいです。8の良いところが7以前のWindowsに正しくフィードバックされた感というか。

●ゲームなど

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全く信用していなかったIris Pro 5200グラフィックスだが、これが割とゲームが動くのだ。
ベンチ数字はここら辺を参考にしてもらうとして、実際のプレイとしては低設定が気にならないならば大方のゲームいけるな、と言う印象
最近はだいぶ軽くなったが、ガッツリ重いゲームとしてARK:Survival Evolvedをプレイしてみる。

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External Low Memoryモード、1600x900で設定を絞りまくった低画質ではあるが、割とサクサク動作する。

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30fpsに届くかどうかと言ったところ。

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これやARKに限らず、タブレットは大きさの割に解像度が高いので、ゲームは描画解像度はガッツリ落としてフルスクリーン拡大するようにすると軽い。
Surface Pro3では最低画質でもカックカクで止まりがちだったが、Z Canvasは多少設定を上げても難なく動いた。絶対性能よりも新しい技術への対応がものを言うのだろう。

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Left 4 DeadやMinecraft(バニラ)など、古め軽めのゲームであればもうなんらデスクトップと遜色がない。
マイクラなど昨今ではPocketエディションですらレッドストーン回路が組めると聞いているが、Z Canvasならば現実再現系や回路バイオーム級の重量マップも難なくいけそうだ。影MODなどの画質面はさすがにIris Proなみの設定にしか出来ないだろうが。

ま あZ Canvasにスペックや処理上のボトルネックなるモノが存在するのであればそれはまさしくIris Pro 5200に他ならないため、Iris Pro 5200で動かしてみた動画が上がっているゲームものはだいたいその通りに動く。簡易なゲームPCとしても優秀だとわかる。

ベンチマークなども既存記事や Core i7-4770HQやIris Pro 5200のベンチ記事を見ればわかるはず。とにかく小型化したノートPC等にありがちなパワーダウンを全く感じさせないのは素晴らしい。


●実使用では

重い。いやわかっている。この内容でこの重さは驚嘆するほど軽量だとわかっている。でもタブレットユースではちょっと重い。

唯一とも言えるハード上のチャチなところ、Windowsボタンの認識がすこぶる甘く反応が悪い。

Surfaceと違い、Instant Goが有効でないためスリープボタンを押したときの挙動などに差がある。具体的には例の「指で上スライド」のログオン画面を経由せず直接直前の画面に復帰する。画面点灯までもかなり遅い。その分CPUの速度が制限されていたりしないのが美点だが、従来のWIn8タブレットから見ると戸惑うかも。

ペンのクリップ部分がなんだか使う度にズレる。特段問題は無いのだが、ちょっと気になる。また、マウス代わりに激しく近づけたり遠ざけたりしてつかっていると、ペンが数瞬ばかり認識されないことがある。Surfaceなどでも見た挙動であるためペンが悪いのか。

筆圧が強すぎるというか完全にペン先に体重をかけて描く僕が悪いんだけど、保護フィルムが早々に歪んで気泡が生じてきた。
この影響かはわからないが、クリスタなどを使っていると要所要所でペンの筆圧が途切れる。一本のパスとして認識されてはいるのだがインクが途切れる。

キーボード分離、やはり使わないときに置く場所に困る。本体後ろとかにさっとマグネットでぶら下げておけたりすればよいのだが。
WIndows8.1のスクリーンキーボードの劣悪さが筆舌に尽くしがたいのはもはや言うまでも無いのだが、問題はウチの環境(ATOK)ではスクリーン キーと純正キーボードを併用してると「打ち始めが必ず日本語」というスクリーンキーの極悪ポイントがキーボードに伝染する傾向があるようだ。 Windows10にしても治らなかったしホントどうにかして。

引き続きあんなこといいなやこんなこといいなをしていくつもりだが、概ね困ったと言うことがないくらい素晴らしい現状である。みんなZ Canvas買って不満に終止符を打てば良いと思っている。