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2009年12月に購入したM705がついにチャタリング多発でどうにもならなくなってきたので引退させる。あまり例がないと思うが、「使い終わった」製品のレビューということをやってみたい。
「マラソンマウスM705」は2009年9月発売。当時としては最新鋭だったUnifyingコネクタと、MX-R以来採用されるようになってきた金属ホイール、カスタマイズ可能な8ボタン多機能マウスとしてデビュー。

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ごくごく普通のDURACELLの単三電池二本。

マラソンマウスの名の通り「電池が最大3年持つ」というワイヤレスマウスとしては驚異的な省電性能がウリである。

ボタン配置や機能としてはロジクール的スタンダードをほぼ踏襲しており、ホイールは金属製でチルトと中クリックもあり、その下のボタンが機械式でホイールモードを切り替え可能なおなじみのハイパーファストスクロールホイール。
サイドボタンは進む戻るのほか、何故かわからないがグリップゴムに隠された隠しボタンがひとつ。もちろんSetpointで自由にカスタムできる。
隠しボタンには標準ではアプリケーションスイッチャなる機能が割り当てされ、MacのExposeとそっくりな動作をWindowsで実現できる仕組み。
今やExposéやそれに類する機能も標準になったり進化したりしてしまっているし、Setpointで他機能を割り当てても良いだろう。Macで使う場合も設定アプリがあり、標準Exposé を割り当てるのも良さげ。

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小汚いが歴戦の様相を呈する我がM705。表面塗装などもテカってはいるが禿げたり割れたりはしていない。

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サイズも大きすぎず小さすぎずの手頃で、唯一気になるのは単3二本入れた分の重さだろうか。重くても気になるタチではないし重量バランスも適切に思えるが、絶対的な重さは相当重い。


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今となっては古めかしくなってしまった。大昔のSetpointはボタンによって割り当て可能な機能が意味不明な基準で制限されていたものだが、M705はそんなこともないようで自由度はかなり高い。


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これは購入当時、2009年12月のSetpointによるM705のバッテリ残量表示である。「1095日」とぴったり3年分のバッテリが有ることを示していてまあ演出過剰とも言えるが、超・電池もちますという意思は伝わってくる。

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そしてこれが現在のバッテリ残量。言うまでもなく電池は一度も交換していない、ついてきたDURACELL単3二本のままだ。

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厳密には会社で使用していたものであるため、基本的には9時5時の使用であり、長期の休みの前には電源を切ったりして節電しているため、表示されれている日数分使えたかどうかは定かではないのだが、それでもほぼ丸4年持ってしまった、というか減ってるには減ってるけど今回チャタリングが起きていなければ普通にまだ2ヶ月は使えていたはずで、電池無交換で4年突破という十分過ぎる省電性能を現実に示してしまった。

この驚愕すべき結果は、「ワイヤレスマウスは電池交換が…」というまだ各地に残るケーブルマウス至上主義者たちに最大の打撃を与えうる事実であろう。言うまでもなくきやつらの言い分は精度や無線信頼性にも及ぶが、もとよりロジクールマウスにその心配はほぼ無用である。ワイヤレスマウス派の勝利は揺らがなくなったと考えて良い。何と戦っているのか。

そもそもロジクールの言うこの「1095日」が「実働26280時間」なのか「1日6時間程度の使用を想定した1095日」的な数値なのかはわからな いのだが、いくらヘビーユーザーでも3年1095日26280時間ノンストップで使ったりはしないだろうし、比較的世間の実情とそぐわない使用体勢といえ るはずだ。
そのような実使用で4年持ったのはあくまで私の一例ではあるが、「最大3年」と謳っているのは通信会社のベストエフォートを思わせるような「3年もつかも」「本当は1年」「使う人は3ヶ月じゃないの」「1週間で切れても文句言わないで」的な信頼性ゼロの数字では決してなく、本当に3年くらいは持ってしまう性能ということだろう。

なお3年というのはロジクールマウスの保証期間でも有り、これより前にチャタリングなどの不具合が起きれば無償で交換してもらえる。こういう事情も考えるともはやM705はマラソンとか長期間とかそういう問題でなく「電池交換不要」と考えても差し支えないレベルに到達しているのではあるまいか。長寿命マウスどころか不老不死マウスであった。まあ機械として3~4年程度で壊れるものが果たして長寿命だの不老不死だのといえるか別としても。


ちなみにM705は電池の持ちもマラソンなら商品寿命もマラソン級で、2013年8月に2度目の型番変更とカラー変更がなされ「M705t」として発売。つまり現役である。



多ボタン多機能、Unifying、抜群の信頼性、そして脅威の省電力。ロジクールで、あるいはマウスで今1つだけ鉄板商品を上げろといえば私ならまずこれを推す。
むしろワイヤレスマウスをどうしても信じられない方々にこそこれを使ってほしい。重さ以外に目立った弱点が見当たらない。秀逸すぎるマウスである。
M705tではまだ値段は落ち着かないが、いずれは中級クラスの値段に落ち着いていくはずだ。

一つ注意が必要なのは、私が使ったのはM705で、その後のモデルはM705rやM705t。仕様としては型番変更をしただけだが、こういう時のロジクールの定石として、内部のボタンやパーツの質は一段落とされコストダウンが図られていると見ていい。
省電力性能やカスタマイズ性は変わらないはずだが、ボタンの耐久性が「3年持たない」可能性は高い。
3年以内にチャタリングなどの不具合で交換することは覚悟しなければならないだろう。まあ無料だしサポート体制も良いし新品が手に入るので考えようによってはいいことかもしれない。

そういうわけで本当に「3年持った」M705、引退させるのが惜しいくらいで財布が許せばM705tに買い換えたいくらいだが、趣味も兼ねて新たなマウスにチャレンジしていくことも必要なので涙のおわかれであります。




たぶんあとがまはこいつ。