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のっけから率直にミもフタもないことを言うとこのマウスは「Razer Nagaのパクリ後追い製品」である。
MMOゲーム用にテンキー状の12ボタンを側面に添えた、ゲーム用有線マウスとしてリリースされた。
Razer Naga 2012 MMO ゲーミング マウス 【正規保証品】 RZ01-00580100-R3A1Razer Naga 2012 MMO ゲーミング マウス 【正規保証品】 RZ01-00580100-R3A1Razer Naga 2012 MMO ゲーミング マウス 【正規保証品】 RZ01-00580100-R3A1
販売元:RAZER
(2012-06-22)
販売元:Amazon.co.jp


チルトはあるものの普通のホイール、布巻ではあるものの有線と、個人的に物欲をソソられる対象ではなかった。
いやまあMadCatzのR.A.T.5とか使ったし、そこまでアレルギーというわけではないのだけども。

しかしわたくしこの製品は「なるほどなるほど」と製品写真だけ見てスルーし、なぜか量販店のサンプルも長らく設置されずにいたため手に取る機会もなく数カ月が過ぎた。
つい最近近場の量販店でようやく実機が展示され、見せてもらおうかNaga対抗機とやらの~などと赤いセリフを呟きながら手にとった次第。

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ふーむ横のボタンのタッチは、Nagaより剛性が高いようだ…が…?


…?


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!?


目の錯覚か遺伝病かあるいは徹夜が過ぎた漫画家のあやまちか、クリックキーが3つに見えるのだが。
ホイールは別にあり、ホイールクリックもできるどれかがそれっぽいダミーだということも無く、3つともクリックできる。

「3ボタンマウス
マウスとキーボードを軸とする入力機器
業界には、いくつかの「失われた伝説の銘機」が存在する。中二病的文章を解読するならば(ここはアカシックレコードをデコードするならばとルビを振って下さい)「一部の人に熱狂的人気を誇るが変態的・用途が限られ過ぎて絶版になった製品」

例えばWacomの左手用トラックボール「Smart Scroll」など。また製品そのものではないが、わたくしの愛するMX-Revolutionのホイールモード自動切り替えなどもこの範疇に入るのだろう。
伝説などとは言ってはみるもののつまりはニッチ製品です。ただしニッチとはいえ、必要な人、必要な使い方にはとっては凄まじく便利。

そのような入力機器の一つが、3ボタンタイプのマウス。
著名なものはロジクールのSOC-U10、HPのDY651Aなどがある。というかもう今手に入る可能性があるものはそれしか無いとおもう。


HP(旧コンパック) USB 光学式3ボタンマウス DY651AHP(旧コンパック) USB 光学式3ボタンマウス DY651AHP(旧コンパック) USB 光学式3ボタンマウス DY651A
販売元:ヒューレット・パッカード
(2004-07-20)
販売元:Amazon.co.jp



SOC-U10 amazon(在庫なし)


つまるところホイールを省き、ホイールクリックの役割を通常のクリックボタンと同じようなスイッチに割り当てたマウス。一応「ワークステーションマウス」という名前もついている。
ホイールがないなどというとかなり使いにくいマウスに見えるが、というか実際そうなのだが、「ワークステーション」だけあってCADや3Dモデリングでは威力を発揮する。この業界のソフトは「中クリック+マウス移動で視点等移動」というデファクト・スタンダードが存在するからだ。3D作業中のホイールは下手をすれば右クリックより遥かに酷使され、ホイール操作やチルトなどが誤射されてフラストレーションもたまる。
わたくしはSetPointで近場の別ボタンに中央クリックを割り当てることが多いが、3ボタンマウスならそんな心配は不要というわけだ。3DジャンキーからデスマーチのCADオペまで、求める人間は多い。

しかしSOC-U10にしろDY651Aにしろ、もはや入手困難になりつつあり、売っていたとしてもなかなか値が張る。買い溜めしているユーザーも少なくないだろうが、そもそもが単に「中央にボタンがある」だけの恐ろしく旧式の不便なマウスだ。エントリーグレードですらホイールと進む戻るボタンくらいついていて、エルゴノミクス形状で使いやすいようなご時世に。
ホイールも入手性も利便も捨て、ひたすらにストイックに、ただ中央ボタンのためだけに選ばれる茨の道。その価値が一部の人間にはあるということだ。

そこへもってこのG600。なにせ最新マウスなので精度はよく、3ボタンなのにホイールもチルトもある。カッコも良いし値段も常識的。無線以外は何を我慢する必要があろうという豪華仕様。オマケにボタン数がこれでもかと盛大にあり、マクロやカスタマイズもできるとなると…


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ハッ


ゴゴゴゴゴ


はいはいキンクリキンクリ。あるいはプロシュートの兄貴。

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パッケージ開封


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外観。クリックボタンが3つに汎用ボタンが2つ。そしてチルトホイールはロジ得意の金属ホイールではない、フツーのクリック感のあるもの。

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3ボタンという異形性は、実のところあまり目立たない。最近のマウスのグリップは大柄なため、似たような見た目のマウスはたまにある。Nagaでも右部分が張り出しているため、パッと見ではただのフィンガーレストに見える。

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3ボタンとは言うものの、実際は「左右クリック+薬指でクリックするボタン」としての仕様であり、形状やホイール位置もそれを前提としている。

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3ボタンにばかり気を取られていたが、やはりG600の外観上のハイライトはこのナンバーパッドかと見紛う12キー部。ロジクールのゲームデバイスらしく、Gで始まる番号が各々に振り分けられており、


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光る

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光るッ!!

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ちょう光る。光るだけで満足しそうになるが、グッとこらえる。
光る!サイドキーはNagaのキーより大きめでカッチリしたボタン。さらにはすり鉢状に傾斜した配置で、自分の指の位置がとても分かりやすい。

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チルトホイール。金属ホイールは利便性が高いものの、機構上チルトスイッチがフニャフニャだったりホイールクリックが硬すぎる感触であることが多かった。フツーのホイールである分、チルトもクリックも実に適度なスイッチ感触。高速回転こそ出来ないものの、しっかり作ったフツーのホイールも良いものだ。
ホイール下部のボタン2個は、本来ならどちらかは金属ホイールの切り替えで使うアナログスイッチの位置だが、本製品では不要なため両方デジタルスイッチに。モード切替とShift+Bが割り当てられている。

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ケーブルは布巻で太め。太さの割りには柔らかい。ケーブルストッパーなどがあると尚良いだろう。

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底面。外面の派手さが嘘のような、殺風景な見た目。有線・ノーマルホイール・デスクトップ用なため、ひっくり返すという事自体が少ないからだろうか。
センサー位置はだいたい中央。ソールはいつものテフロン。裏にネジがあって分解できます。

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右側には滑り止めのウロコ状グリップゴム。


重量はかなり重め。といったってG700よりは軽いが、電池なしでどうしてここまで重いのか。
じつは調節機構こそ存在しないものの、内部に30g弱分オモリを入れているとか…。何回言ったかわからないが、4Gamers.netのインタビュー記事よりSteelSeries社のコメントを引用する。
私は,自分のランニングシューズに錘を足したりはしません。
4Gamers.net SteelSeriesの偉い人,Kim Rom氏にメールであれこれ聞いてみた

光らせたり分離合体するのは大好きなくせにねってやかましいわ。


まあMMO用ではFPSと違って素早く正確な動きは必要ないし、サイドボタンを押すのにも安定性は必要と考えることもできなくはないが、1キロくらいあるならともかく30g弱の増量で押しやすさが変わるとは思えない。どだい、重くするのに鉄塊などを載せるくらいならばその分の金属でフレーム補強でもすれば良かろうというハナシ。
これは以下サイトなどを参考に後々容赦なく取り除くことにする。

ヲチモノ ロジクールのゲーミングマウス『G600』を軽量化してみる



さて、ゲームでは肝心のソフトウェア面と使い勝手に移る。ぶっちゃけゲーム用マウスであることを半ば忘れている。

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いつもと違うSetPoint。G700ともまた違う。
こちらロジクールのゲームデバイス用設定アプリ「Logicool(Logitech) Gaming Software」通称「LGS」です。
で、ひさしぶりにG700のセッティングやり直したら気付いたんだけどG700などもコレで設定できるようになってた。

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基本的なゲームプロファイルはデフォルトで入っている。ちなみにPSO2やモンハン、Minecraftはありません。


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びじゅあるに各キーに機能を割り当てられますね。びじゅあぶる?びじゅあらいざぶる?GPU使ってヌルヌル動いちゃってまあ。
ロジクールのドライバは伝統的に、割り当て可能な要素がいまいち不足してたり偏っているのが特徴だが、今回はかなりなんでもありな自由度。

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とりあえずキーボードのキーと修飾キー、マウス基本機能の一通りはできる。遅延つきマクロやメディアキーはもちろん、コメント入力なんてのまである。VentriloというのはFPSに向く高反応速度のVoIPアプリとか何とか。

ただ飛び道具が多いと基本が抜けるのか、「横スクロール」がマウス機能として割り当てられないようだ。
…フーンと流しかけたがいやいや、それチルトの存在意義を否定してないか。
もちろんのこと横スクロールなんぞ全く使わずブラウザタブ切り替えに割り当てているのがわたしです。それどころかチルトを横スクロールとして常用してる人間なんてほんとうにいるんだろうか。ほとんど進むと戻るとかAlt+Tabとかじゃないのか。言うまでもなくきっちりこれらは割り当てられるので問題無いと思う。腑には落ちないが。

ちなみにボタンによる自由度の格差は、試した限り左右クリック含めてほとんど無いような感じ。これが欲しくて買った、『第3のボタン』の割り当て変更は問題なく中央ボタンや右クリックに割り当てできた。
ところでこれは本来何に使うボタンなのか?全く把握してませんでした。まさかほんとに中央ボタン用ということはあるまい。

本来はこれ「G-シフト」という機能が割り当てられており、これはすなわち『ここ押しながらボタン押すと違う機能出るよ」ボタン。つまりはマウス版修飾キー。例えば横のキーには武器変更を割り当てているけどG-シフトキーを押しながら横のキーを押すとアイテム使用するよ、みたいな。
つまりこれを活用することで、G600のキー数は2倍に跳ね上がる!すごいぞ!ガンダム写せ!
さすがに20キーもあってそこまでボタン欠乏症にかかっては居ないんだけど…まあ多いに越したことはない。ちなみに中央クリックを配したことで追いやられたこのG-シフトも好きなとこに再配置できます。使わないホイール前ボタンなんかがいいかな。

ちなみにG600には仕様上、20種類のボタンがあるが、左右中クリック、モード切替、G-シフトを除けば15種類は完全に自由に割り当てられることになる。
そこに、ゲーム(アプリケーション)で6種類の自動切換えが可能な「プロファイル
ホイール前ボタンで好きなタイミングで順次3種類切り替えられる「モード
さらにはこの「G-シフト」による2段階切り替えでもって、
割り当て可能なボタン数は(15x2x3)xアプリ毎(6まで)と、一般的なマウスと比べれば天文学的な数値に達する。
単純に量だけ言えば人間に使いこなせる量とは思えないが、その余裕がうれしいし、オーバースペックはゲーミングマシンの華だ。

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DPIは10刻みで自由自在調整。さらにはクイックな切り替え幅や個数も自分で設定できる無敵さ。「DPI調整」って言うとちょっとむずかしそうでアレだけど、もう完全にポインタのスピードとして扱えるレベルで考えていいはず。プロファイル、モードに紐つけた切り替えも可能。

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光!る!サイドキーの発光調整も自由自在。点滅や虹色も可能で、各々256の8bitで調色も可能。こちらもプロファイルとモードによって発光を変えることも出来る。
発光タイミングをプログラムで仕組んだり、様々な要素を発光トリガーに出来たりすれば完全にライティング機器のレベルだが、さすがにそこまで誰得機能はない。Arduinoでも使って勝手に組んで下さい。


ところで3D作業などはいいけど、コレでPSO2をやる場合nProの洗礼は大丈夫なのだろうか?
結論から言うと2012年12月5日現状はどうやら大丈夫ではない模様。PSO2プロファイルを作りキー割り当てをしても全く反映されず、再起動などでも受け付けない。nProの影響と思われる。
動かないと言うよりは、「デフォルトプロファイル」を用いる設定を参照して動いているようだ。しかしデフォルトをゴリゴリのゲーム仕様割り当てにしてしまうのは、ゲームのみならず日常でPC全般に渡り使い尽くすにあたってはあまり気持ちのいい方法ではない。Explorer.exeプロファイル作ればいいというハナシでもない。

ではこれはPSO2には使えないマウスなのか?そんなあなたにオンボードメモリ割り当て。マウス本体メモリにキーを登録して直接機器からの入力とすることで、nProを突破可能。

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LGSのホーム画面から切り替える。

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このオンボードモードにすると、割り当てられるキー内容にかなりの制限がかかる。基本機能とキーストロークのみ。
さらに割り当て可能キーも左右クリックは変更不可だし、プロファイルも1つしか持てずアプリごとに切り替えることが出来ない。まあオンボードであることを考えるとしかたないが。モード切り替えとGシフトは可能なため相変わらずの驚異的なボタン数だし、ゲーム用と割り切るならいいだろうが、かなり見劣りする。

ただし、このオンボ⇔ソフト制御の切替をLogicoolソフトウェア上で実行した際、それぞれの設定はそのまま保持されているようだ。つまり、PSO2をプレイする前にLGSを開き、ちょっと設定を切り替えてやりさえすれば、普段はモダンな多機能マウスとして利便性を満喫できるわけだ。
こう考えるとさらにボタン割当数が増える気がするがそろそろ宇宙ヤバイことになってくるので考えないことにする。さらにはDPIやライティングも個別に持てるとなると、宇宙ヤバイ。

ちなみにオンボメモリ状態だとカーソルが飛ぶとか不吉な噂が漏れ聞こえてくる。実際nPro突破のためのオンボードメモリ仕様機器はいくつかあるが、マトモな出来なのをほとんど見たことがないですね。

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設定はその他の細々したところにとどまる。「GamePanelディスプレイ」なる単語が見えるが、これはG13やG510の液晶のこと。G600側のプロファイルアクティブ化時は連動して表示されるのかしら。

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さしあたってナンバーパッド=装備切り替えを割り当て、サイドボタンにナンバーパッドを割り当て。
任務中の9割の時間は飛翔していると言われる「一般的な10鯖のガンナー」は、エリアルシューティングやバレットスコールなどの飛翔PAで高度を稼いで飛行するが、攻撃用PAに切り替える際に飛行し続けるのが少々高難度。しかしこれであれば即座に武器切り替えを行い、攻撃を前提にした航行に移ることが可能だ。
ところで12月のアプデでガンナーのスタイリッシュ回避による飛行が大幅に制限されてるみたい。我ら高貴なるガンナーが翼をもがれ、あの下賤な下級職共のように地を這えと宣うか。許さぬ。何者だよガンナー。

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この際なのでGシフトを活用してアイテムも割り振ってみる。場合によっては逆でもいいだろう。また法撃職ならばテクニックを割り当てるとそれはそれは捗るに違いないと不詳レン・ナー如きは愚考します。
PSO2に限らずパッドにせよキーボードにせよ、数字キーやFキー使用は何かしらホームポジションから指を離す必要がある。しかしこれならばほぼシームレス。片手をパッド、片手をマウスという変則使用にも向いている。ジャンプをマウスでやってもいいですね。


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3Dをぶんまわしてみましょう。さしあたりわかりやすくメタセコあたりを。
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横視点移動。サッサッ。
…静止画で見せられてもどうしようもないだろうが、動画映せば済む問題でもないしこちらだってどうしようもないのだ(逆切れ)

正確には「中」キーではなく薬指キーの状態だけど、これはホイールや周辺ボタンカチカチするよりむっっっっちゃ楽ちん…ああもうなんていうかミリ単位の一手間、薄皮1枚の労力が消えた程度なんだけど、すごくダイレクトに3D掴んで動かしてる感が得られる。こりゃあいい。
慣れるのはすこし時間がかかると思うけど、今までの不自然な指の動きから考えると快感の一語。


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before
従来の中央クリック使用時の指の形

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after
G600でGシフトキーや右クリックを中央クリックに設定した場合。見えにくいけどクリックしてる。

更には3Dソフトの多すぎて煩雑な(でも多用する)機能もサイドキーに自由自在。3D系に限らず編集ソフトの場合はチルトはアンドゥ・リドゥに割り当てるとさらにいいかも。
本来の位置を追われたGシフトは逆転の発想でホイールクリックに位置させたけど、ホイールがしっかりしているのも相まってこれがなかなか丁度いい感じに。サイド12個が2倍あれば流石に常用昨日は網羅できると思うし、いっそもうモデリング、リギング、アニメーションとかでモード3パターン変えてもよい。
もうPhotoshopも薬指キーにスペース+クリック(手のひらツール)とか割り当てたら大変快感なことになるのではなかろうか、とは思うが残念ながらキーボードのキーストロークとマウス機能を同時入力できる設定はなかった。残念だが、サイドキーはAdobe系ソフトなら間違い無く活躍できる。AEやPremierでもいい。
そもそもホイールクリックはブラウザでもスクロールモードの切り替えなわけで、このUIの全統一感は癖になるかも。くせになりすぎてきっとPSO2でもTPS視点切り替えとか感覚的に近い機能に割り始めるんだきっと。さっそく割り当てを探ろう。

とかやりはじめたらカスタマイズだけで1日は潰れるとおもいますので、ご利用は計画的に。


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さてG600でした。
「MMOゲーミング」の名に恥じないゲーム仕様であること以上に、その3クリックキーを筆頭にクリエイティブ方面にもかなりの威力を発揮する秀逸なマウスと言える。
もちろんオンボードメモリ使用の不具合などそれなりに深刻な不具合もあるので、手放しではおすすめできない。形状は手に馴染みやすいとは言いがたいし3ボタンや多数のサイドボタンそのものも操作としてはかなり特殊な部類。無線ではないしオモリを外せるとはいえかなりの重量がある。値段は落ち着いてはいるがマウスとして安い値段帯ではない。

何よりカスタマイズ魔でなければ「ボタンたくさんマウス」というのはそもそも面倒なんですわコレが。イラネーよと言われること必至。実際全部使いきれと言ったって無理だし。当のMMOゲーマーだって、果たしてこの手の超多ボタンマウスを何人が使っていることやら。

しかしこのような変態マウス、一部の人間にピタリと来る、「知る人ぞ知る銘機」でいいのだと思う。不便や不都合がなんだというのだ。SOC-U10はホイールすら無かったんだ。それとG600を比べるなんて、サバイバル生活で木材と石から作ったツルハシと、恒星間宇宙開拓時代の宇宙船所属兵士の持つ便利デバイスを比べるようなもの。至れりつくせりだ。
なのでG600はNagaのパクリMMOゲーミングマウスと言うよりは、凄まじい進化を遂げたワークステーションマウスSOC-U10後継機と言っておいたほうが世間にはウケがいいはずだ。MMOゲーム?そんなもんは毒ヘビ屋にまかせておけばよろしか。

LOGICOOL MMOゲーミングマウス G600LOGICOOL MMOゲーミングマウス G600
販売元:ロジクール
(2012-07-20)
販売元:Amazon.co.jp


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ちなみに今回買った時初期不良があり、G12番という微妙な位置のキーが全く効かない個体だったので交換してもらうことにしました。
しかしロジクールサポートから新品を送ってきたところ、不良品はそのまま捨てろとのこと。というわけでなんか2台に。さすがに捨てるのももったいないので予備においておく。
ロジサポートは実に素早い対応。マウスの値段が3年保証と即交換つきの値段と考えると素敵です。

※蛇足1:
4Gamerのレビュー・分解記事によれば、G600の基盤には「Antivenom」(解毒剤)というストレートに毒蛇に対抗するような名前のプリントがあり、コレがコードネームではないかとされているとか。こういうのはちょうカッコイイのでそれに見合う中身にしていただきたい。

※蛇足2:
とはいえRazerのソフトはこの業界では絶望的にダメダメなのが前提として共有されているため、元祖の方がいいよねーとも言い難いしロジの他のもどこか抜けてるし、マウス派MMOゲーマーの受難は続くのである。

※蛇足3:
ちなみにSOC-U10などを追われ、かといってこんな宇宙マウスに飛びつかない常識的なCADオペレーターの皆様はこのあたりに活路を見出している感じ

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販売元:Amazon.co.jp


ホイールがタッチパネルで面積が広く押しやすいやつ。まあなんて理知的な判断かしら。
ただこれ、ホイールスクロールの誤作動が怖い気もするけど。
おすすめは信者としてもやはりロジクールのT400のほうでしょう。タッチ部分がガラスで、質感もグッドです。ただキーアサイン変更など、タッチ方面はまだまだらしいとも聞くのでやはりここはG600をry