i5-560M
http://www.notebookcheck.net/Intel-Core-i5-560M-Notebook-Processor.37087.0.html

Quadro FX 880M
http://www.notebookcheck.net/NVIDIA-Quadro-FX-880M.24735.0.html


突然だけどだいたいココらへん見とけばスペックなんてわかるんで。ええ。そんだけ。
これではあまりに身も蓋もどころか鍋とコンロもなくてただ俺がいるようなひどい状態なので、中身がGT330Mと知ってはいつつも手近なものを幾つか試してみる。

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はいおなじみMinecraft。
1.3から少々重くなり、X120eではあまり快適とは言い難い状態になってきていたが、それでもゲームとしては軽量級。

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描画距離 遠い
品質 高い
スムーズ オン
画面サイズは1600x900フル画面
パフォーマンスは最高
果たして最も重いであろう設定で平均50fps程度という、プレイには十分な結果が出た。
HDDが7200rpmなので、特別遅延が大きいということもない。
15インチ級ノートでマイクラ専用機というのもいろいろアレだが、4万円の現行機買うよりは良いはず。

特筆すべきはAdbanced OpenGLをオンにしてみるとほんの少しだけ速度(安定性?)が上がらないでもない、ということだろうか。
本来ハイエンドグラボの性能を使いオクルージョンカリングを効かせて速度を稼ごうという目的の機能だが、実際ほとんどのPCでは大差ないかあるいはfpsが下がる。GTX560tiですら下がる。
それがこんな性能的にはローエンド相当のグラボで多少効果があった、ということはつまり「ハイエンド」とはGTX690やHD7950入れろSLIしろという意味でなく、QuadroやFireGLなどの業務用向けということではなかろうか。
そもそもAdvanced OpenGLというくらいなのだから、OpenGLに特化したQuadroと相性がいいのは当然とも思える。
まあ欲を言うならAdvanced OpenGLをONにした途端3倍くらいのfpsになっても良さそうなものだが。もちろんこれは所詮GT330Mに毛が生えたFX 880Mの結果にすぎないので、Quadro 5000やTesla C2075とかつけたら数百FPS突破するかもしれない。ないだろうな。





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次にPSO2
これも最低設定なら死ぬほど軽いゲームであり、X120eでも割りと違和感なくゲームプレイできるレベルなのだが。

X120e
・設定1  879
・設定3  123

8540w
・設定1  6876
・設定3  736
・設定5  357

という結果。
これだけの大差かつ余裕があれば8540wは設定1にする必要もない。鬼のようにヌルヌルと動く。
しかし設定3あたりにすると少々怪しい。というより、2~5の差と比べて1のスコアの跳ね上がり方が異常っぽく、PSO2の設定1は完璧にオンボードや低スペックグラフィックでのプレイを前提にした特別軽量モードのような扱いであるような気がした。IntelHDGでも一応はプレイ可能にすることによって間口を広げようという腹づもりだろう。
それにしても安価(中古では)なノートにしては良好な結果だし、設定2~3でもらくらくプレイできる。

はて、そういえばデスクトップ(GT560 ti)でのベンチは取ったことがなかった。取ってみよう。

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…いくらなんでも最近のゲームに最近のミドルクラスGPU当ててカンストはねえだろうがよ。

ちなみに設定3では28057、設定5では16597となる。楽勝で動きますよというのは当然としてもベンチとして常識的な数値。
まあ結局ノーパソのGPUなんて非力なもんです。


ところで肝心のQuadro用途とかはどうなっているのか。ぶっちゃけQuadroが有効活用されまくる3Dソフトなんぞ持ってないのでしりません。HAHAHA。
CADやシミュレーターでない3D映像の場合、MMDから3dsMaxに至るまでDirectXで事足りる現代ではほんとにMayaとかXSIとかLightwaveでないかぎりQuadroとかマジ無意味。
Adobe製品だと積極的にGPUパワーを用いた処理を行うようになってきているそうだけど最新版のはなしだし。
ぶっちゃけ最近作ってるのMinecraft系とトゥーンシェード系なので、VrayだのiRayだのとは縁が無いんです。

なんか貧乏アマチュアがQuadroのハイパーな威力を体感するソリューションがあったら教えて下さい。もっとそもそもの話をするならGT330Mの性能を知らない以上何の意味もない気がしないでもないけどね。
Quadro搭載PCの響きだけでいいんですよもう。素晴らしいかっこ良さですね。自分涙いいスか。


そんな話で終わるのも何なので、ドライバでも最新にしてみる。
Quadroと言えどGeforceと変わらず、ドライバは常に更新されたりパフォーマンス向上が図られていたりとは名ばかりで実際は大抵不具合だらけでスペック低下してたり。公式サイトでダウンロードして適用可能。

…が、最新のRelease 295 、Release 304 などを試すとそれはそれはもう目に見えてパフォーマンスと安定性が落ちる落ちる。Minecraftは30fps割るしAeroは効かなくなるし、3DソフトなどでGPUレンダリングするとレンダ結果崩壊どころかディスプレイごと落ちたり。
メーカーPC、特にハイエンドなノーパソなんかだと同じチップ使っててもメーカー独自でカスタマイズしたドライバ使ってたりして、むやみに入れ替えても大抵の場合いいことはないわけですね。すぐにロールバックしましたとも。

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あと微妙にグラボ周りのハナシとして言うなら、本機はDisplayportとQuadroを装備しているがゆえ、私の愛機DELL U2711のような10bit対応モニタの場合、10bitカラー出力が可能です。
まあだからって、極低輝度のグラデーションとかベンチマークな画像を比較でもしない限り絶対わからんと思うけど。
とりあえず2560x1440の広さ、そしてU2711の色の完璧さにため息が出た。どこまでいっても8540wの液晶は青っぽいTNでしかない。

どうやらGPUまわりは「結構すごいぞ」以上のものを求めては痛い目を見るらしい。早々に切り上げてメモリでも増やしてみることにする

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うらがわ。

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HDD

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アンテナとミニPCIスロット

バタバタと適当に開けてみると、意外と色々突っ込んで使えそうなかんじが。とはいえminiPCI-Eに刺すものったって限られるけど。メモリを開けなさい。

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ごくふつうに今時のノートに良くあるメモリポート。基盤に本来もう1ポート行けそうなパターンと空間が存在する。CTO時にメモリ盛りまくるとポートが付くのかもしれない。
ポートに何も刺さっていないのはこれが第2ポートだから。

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そんでは第1ポートはどこかというと、まず裏面のキーボードマークのネジを外します。脱落防止式。

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次にこの中央のキーとキーの間の仕切り部分が、キーボードベゼルにしか見えないけど実はスライド式のラッチとなっているので手前にスライドさせます。

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よっこいしょと持ち上げるとキーボードががばっと外れます。当然ながらキーボードとマザーがフレキで繋がってるので無闇に引き抜かないこと。

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何もこんな変態的な位置に付けなくてもいいと思うのだけど、HPのノートではこういうタイプが多い。
こちらもポートがひとつ省かれているようだが、これでも8GB余裕で入るのでわざわざはんだづけして改造するほどのこともないと思う。

8GBにしたら快適です。というか2GBだとエクスプローラだけでもときたま引っかかった。時代であるなあ。


ついでに前回の記事で触れた通り、Elitebook シリーズの「トラックポイント」っぽい何かことPointStickを本物のトラックポイント化してみる。と言っても単にアカポッチに換装しただけだ。見栄えが9割9分だが、付属の黒いリムタイプよりも赤のドームタイプのキャップのほうが幾分か使いやすくてよろしい。

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900円とか高くねえ?どうせ1つしか使わないのに。

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とはいえ、本家トラックポイントはもとよりHP Elitebookのポッチ、DELL Precisionのポッチ、富士通Lifebookのポッチ、SONY Vaio Pのポッチ、これら全部アルプス電気のStickpointerという同一パーツだそうです。そりゃキャップが適合するのも使い心地が変わらないのも当たり前。ただ悪名高い東芝の「アキュポイント」に関しては別物とのこと。

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なにかキャップが赤いだけでここまで鮮烈に黒い弁当箱を想起するというのは、あのデザインの妙というところ。使い勝手としても盛り上がったドーム状のキャップは使いやすい。

またトラックポイントキャップを買うついでにキャリングケースもThinkPadブランドにしてみる。ズタ袋でもなんでも良かったのだけど、50%オフクーポンが効いた。

43R9113 ThinkPadベーシック・ケース43R9113 ThinkPadベーシック・ケース
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赤ポッチ推し。

Elitebookにとって愛憎相半ばする相手であるThinkPadさんの服をクンカクンカスーハーしながら着てしまった…そんな背徳感がありますね。ねえよアホか。
赤ポッチ以外はフツーのノーパソバッグで質はいいです。安心のターガス製。
これで定価3300円、クーポンで1700円はお安いかと。

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ただ、こちら15インチ用とは言ってもじつは少々古く、16:10の15.4インチ用だったりするらしく、16:9の15.6インチである8540wはすっぽり収まりすぎるきらいがある。入らないとかきついわけではないので使えるが、余裕はない。



さてここまでいろいろ自分仕様にしてきたが、あと改造可能部位といえばSSD化くらい。これはまだ先で良いかも。
今時は256GBですら手が届きそうなレベルだが、サブノートは128GBあれば十二分と考えるので、さほどの出費は覚悟しなくても良いかも。と思ったけどどうせ容量控えめでもSandforceドライバのSSDなんて俺が買うわけがなく、結局それなりの出費に終わる未来が見える。


そして液晶パネル換装。これによって1920x1080液晶化するという野望もある。
単なるFHD化にとどまらずDreamColor IPS液晶に換装できれば素敵なんだけど、おそらくこれは無理臭い。
日本仕様では設定がない(はず)「1920x1080の普通の液晶」らしきパネルはたくさんeBayなどに1諭吉くらいで出ていて、これならおそらくは換装可能。未だ調査不足なので調べてみないとわからないが。

本国HPサイトにてService&Maintenance マニュアルなどを調べて紐解いて見ると、DreamColor2のパネル型番(606980-001)がわかる。しかしuse DreamColor液晶とそうでない場合のパーツはパネルの他にベゼル、ラッチ、天板、ケーブルなどが別物となっているようだ。つまり収まる形も違うしつなぐケーブルも違うということで、一筋縄では行きそうにない。
とはいえ所詮は最近のノーパソの液晶、40Pinタイプで裏側にコネクタがありLEDなのでインバータ不要というよくあるアレだとは思うし、システムボード側に差異があるようでもない。最悪ケーブルさえ買えば、筐体にねじ込むのは切った張った削った盛ったのゴリ押しで済むかもしれないが、果たしてどうか。パネルはともかくパーツがいちいち高めなのでおとなしくFHDなだけのパネルへの換装にとどめたほうがいいかもしれないが。
逆に言うとこの別物部分を全部買えば間違いなく変えられるということでもあるので、総額2万円台程度といったところ。Arrandaleとは言えi5が枯れきるまでにはまだ時間があるだろうし、悪い出費とはいえないがはたして。


そしてGPU。ノーパソもソケット型GPU、すなわちMobile PCI-EことMXMの場合は取り替えられたりするが、8540w(というかElitebook)(というかこういうタイプのワークステーション)はホワイトリスト方式で決まったGPUしか動作しないようだ。一応MXMで接続されたグラフィックボードではあるので物理的な差し替えはできるのだが、これで動作するのは上位で設定があるFX 1800Mくらいだろう。もちろん純正なので概ね高いんだろうしこれは多分無い。

同じくCPU。これは定番だけど、いまさら740QMや840QMを3万円や5万円で買うのもぐんにょりだし、所詮はノーパソCPUなので、よほど廉価で手に入らない限りはi5のままいきたい。


というわけでいろいろと使い込んでいきたい8540wであった。
ThinkPadの影に隠れがちでありながら、実力は確かな奴である。




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ところでアフィは違うやつだけど新型8570wが出ましたよ。普通通りの正常進化だけど。