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iPadそらをとぶシリーズ2。多分シリーズ化するほど行かない。
今回はインドネシアはバリ島です。リゾートリゾート。

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タマン・アユン寺院

前回の台湾と違ってIT的には後進国といったほうが適当な国でしょうが、GSM回線や3G通信はバリ島の片田舎でもある程度整備されていますし、プリペイドカードや定額データ通信も多数の選択肢と内容でチョイス可能。
スーパーでは数千円程度のノキアのフリー機とSIMカードがバラ売りされて、レジで告げるだけでチャージしてくれたり、ケータイ利用形態としては立派に近代化を終えているので心配はありません。
どこぞのケータイ後進国どころかロストワールド国家とは格と桁が違います。

というわけでバリでもiPadでネットしてやるぜーさあ張り切っていろんなとこから聞きかじった知識と稚拙な実践経験を知ったかぶって体裁整えて記事にすっかー
と思ってたらこんなのが


ITmedia ジャカルタで「Telkomsel」と「XL」の通信速度を比べちゃった
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1108/16/news066.html



>ただ、インドネシアのプリペイドSIMカード事情や3Gデータ通信事情について“日本語で読める”情報は、意外と充実している。その中でも、個人のブログ「shimajiro@mobiler」は、2011年5月時点におけるインドネシアで利用できる主なプリペイドSIMカードの紹介からデータ通信の料金プラン、購入した経験談など、「これがあれば、この記事いらないじゃないの」と思ってしまうほどに、利用者の目線でまとめられている。

それに加えておたくんとこの記事あったらうちのブログなんてますます要らねーじゃん。クサレが。これぞ大手の暴力。Amazonの台頭でカス以下の社会的存在意義しか持ち得なくなった地方書店のような気持ちだ。このブログがいつそんな地位を得ていたというのか。
いやうちみたいなゴミブログが要る要らないなんてどうでもいいけど、何でもう数週間早く記事出してくれなかったの。有効活用できたのに。

ちなみにこのシリーズ前回は台湾で、それまた被っているという事態。ITmediaさんうちの旅行日程見て取材対象決めないで下さい。いや決めてもいいけど俺が行く前に公開して下さい。



つーわけで色々説明書いてあったんだけどITmediaの記事見たほうがわかりやすいから全部消して簡潔にバリ島でSIM買った経験談だけ。

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さて、デンパサールはングラライ空港という、しりとりの切り札な名前の空港に降り立ち、適当にそこらのSIMとかCellPhoneとか書いてある店で、空のSimカードとプリペイドチャージ分を買うことにする。
ところでしりとり対策として「ンジャメナ」とか「ンドゥバ」とかあるけど、それを知ってたところでしりとりの原理上、自分は有利にならないと思うんだがどうか。
Phoneのお店に限らず、前にはだいたいだべってる軍団がいるので、ハイハイ避けたよけた客だよ客。的な動作をして近づく。この島の連中は老若男女問わず、超がつくほどのおしゃべりマニアである。

例によって英語を超越した幻のスーパー言語「ボディー・ランゲージ」を駆使し、iPadを取り出して「これ入れる。Sim。インターネットオンリー。5でいず」などと適当なことをほざく。
「oh iPad!」とにーちゃんは笑い、さっと取り出してくれるだろう。プリペイドのSIMカードとハサミを。

どうやらバリに(というかこの店には、か?)microSIMはないらしい。だがハサミはある。
全てを理解してまずハサミを取り出してくれる安心の兄ちゃんの頼もしさときたら半端ない。

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今回のキャリアはTELKOMSEL。

本当は「3(three)」という激安キャリアがあるとのことでそれが欲しかったのだが、空港のショップでは取り扱っていないようだった。いや本当は取り扱いがあったのかもしれないが、「3はないのか」ということを、互いの(相手だってネイティブではない)拙い英語だけで意思疎通しあうのは不可能に近かった。なぜなら「スリーしむかーど」っていったらカードが3枚出てくるか、「ノー5万はまからないよ!」とか別の用件と勘違いされるからだ。なんて不便な名前だこのキャリア。
Simカードが陳列されていて、そこから3のカードを見つけることができたら指差しでなんとかなるのだが。

というわけでTELKOMSEL SimPATIプリペイド
ITmediaの記事で指摘されてる愚を犯しSimPATIを買わされた。しにたい。

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で、これが兄ちゃんがその場でブッタしてくれたSimである。決してSimカッターの類ではなくただのハサミだが、恐ろしくなれた手つきによって精妙に切られている。
例によってノキアを引っ張り出してきて開通作業をしてくれた以外、何一つ設定も再起動も要らずつながってしまった。
APNはInternet、あとは空欄

お値段としてはカードが5万ルピアで、だいたい500円。そこに5万ルピア分のチャージをして5日分のデータ通信を契約。300MBが上限だが、経験上iPhoneやiPadで通信する量は1ヶ月で1GB程度なので、一週間で300MBなら余るほどだ。
よく考えたら値切りの余地あったんじゃ、と思ったが迎えを待たせては悪いし値切ってる時間もない。コミュ障の東洋人あんちゃんがiPad突き出しただけでハサミカットと開通までやってくれた働きへのチップと思って諦めよう。たかだか数百円だ。

今回の俺はその日のうちにネット接続を確保したい事情があったので空港で買ったが、
値切るとか3を買うとかよく吟味したりしたい場合、デンパサールやヌサドゥアの街角には必ず携帯ショップがあるので散歩ついでにでも買えば良いと思う。たぶんそっちのが色々と楽しい。


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空港周辺速度
一応言っとくけどこれで3Gです。左上を御覧くださいエッジ(Eマーク)やGPRS(○マーク)ではありません。しかも早い方。
契約上はベストエフォート512Kbpsという回線だったりする。日本のMbps単位に慣れてると、PHSかと疑いたくなる速度だが仕方ない。その上バリ島というインドネシアの辺境のせいか、TELKOMSELというキャリアの問題かは知らないが、そもそも3G自体あまり安定しているとは言いがたい。移動中なんてEDGEでのんびり通信したほうが安定している分途切れなくて早かったりするんじゃないかと思う。

とは言え都市部にいる限り圏外にはならなず、ヌサドゥアでも十分電波は入っていた。砂浜まで行くと厳しいが圏外表示を見ることは少なかった。ある意味3にしなくてよかったのかもしれない。我が愛しのケータイ石器時代国家の現状(惨状)を鑑みるまでもなく、「安くて便利なキャリアは電波が弱め」とグローバルで相場が決まっている。
今回はiPadを脱獄して「PDANet」を入れていき、テザリングを堪能した。X120eもiPhoneも使えるわけだ。Wi-Fi通信の扱いなのでiPhoneからはSkypeも使えた。非常に便利である。やっぱり次からiPhoneのSIMフリー機買おうかしらという気になりかけるが、現実問題として年一回もいかない旅行のためにそんな余計な出費は無用だ。でもゴミ安のAndroidとか入手してテザリングに使うのはいいかもね。そこでPocket Wi-Fi Sか?


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バリで南国でリゾートなので、iPhoneとiPadは上海問屋で投げ売りしていた竹ケースに入れてみた。恐ろしいほど風景に似合うがかさばるし邪魔。

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なぜか民家の壁に書いてあった「3」のキャリアロゴ。にわとりかわいい。



ここまでやっといてなんだが、麗しのバリに来てまでネットつないで世俗と会社とのつながりを持たねばならないとは哀れですらある。むしろ電話など捨てて行きたかったがそうも行かない。いつ会社から電話がかかってくるかしれない。きちんと応対せねばならない。
もちろん会社の同僚が困るというのもあるが、何より次の旅行のための足場作りだ。俺が長々休んでも電話一本ですぐにリモートデスクトップつないでトラブル解決してくれるという信頼の土台を作っておかねばならないのだ。これがリーマンの悲哀だ。山積みの仕事片付いたらネットでチケット取れば済むというものでもないのだ。わかるかハルイチ。

ちなみに電話はiPhoneで普通にローミングを利用したので、相手はこちらが赤道超えた先にいようがなんの苦労もなく気軽に電話をかけられる。超スピードで増えてゆく通話料金のカウンタさえ見なければね。
かける方ははそれでいいがこっちはたまったものではない。結局せっかくの南国を、電話に怯えるという要素を孕みながら過ごすことになった。何のために飛行機で8時間飛んだのかわからなくなってくる。恩恵ばかり多大に受けて生かして貰っといてここでは定番のセリフを言うのである。技術の進歩なんて人間を幸せにするとは限らないものだ(キリッ
ネット中毒の中期症状にある身としては、旅行はいい隔離治療の機会でもあるが、今回はそれもかなわず。そういうのは仕事辞めた時とかにやるか。

何にせよバリでもインタルネット(Internetのインドネシア訛り)は快適。
でも個人的には余程の必要がない限りはそんなもん買わずにリゾートしろと。特に仕事が関係ないなら電話やPCなんて捨ててけ。ニュースだのソーシャルネットワークだの2chのスレだの見たって精神衛生にろくな事はない。と、この記事の意味を全否定してまとめるのであった。
もし使うなら発信だけするのがオススメ。反応や話題もののチェックを全部かなぐり捨ててリゾートっぷりを延々ツイートしたりうpしたりしましょう。高確率で恨みを買いますがそれもまた一興。


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今回知ったように最近じゃこれの存在意義も薄くなりつつあるようだ。アフィ貼っといてそういうこと言わないの


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1万円位でGSMと3GとSimフリー満たしてしかもAndroidって、よく考えたら世界的に見ても貴重な部類なんじゃないかと思えてきた。次旅行予定立ったらほんとに買うかなあ