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さて物騒な単語で書き出しましたが、単刀直入に言って人工甘味料入の食品は9割9分不味いのである。
個人の嗜好とかそういう問題でなく理論的にそうなのである。りろんはしってる。
わたくし別にアスパルテームの危険性とかいう与太話を語りたいわけではない。
いやアスパルテームというやつ、発がん性だの毒ガス兵器だの政治との癒着だの莫大な研究資金を装った裏金だの、それホントだったら、そこまでしてお菓子に使うことによって企業が何のメリットを得るのかと想像するだに爆笑もののエピソードの数々を持つ面白い存在ではあるが、
あいにくとそういう話はどうでもいいのです。何食おうが人間死ぬときは死にます。


問題は、ステビアでもサッカリンでもチクロでもアスパルテームでもソルビトールでも羅漢果でもキシリトールでも同じこと。
「砂糖じゃないのに何の疑問も持たず砂糖の代わりとして使われてる」という事実が気に入らない。
お前ら砂糖さんを『化学的に甘味成分だけ抽出された薬品』か何かと勘違いしてないか」と。
砂糖単体で見た時ですら、ビート糖とサトウキビ糖、グラニュー上白三温黒氷粉ざらめ、いろいろ種類があって味の違いがあるというのだ。砂糖には砂糖の味も風味もコクもある。
そこに砂糖となんの関係もないただ「甘い」しか共通点のない奴がやってきて、さも砂糖ヅラをして居座っている。砂糖を超えるおいしさというわけでも新しい味覚というわけでもなくただただ「砂糖の代わり」「甘みをつけるもの」だ。彼らの売り文句「砂糖のナンタラ倍の甘さ」「カロリーオフ」というのがよくそれを表している。

極端に言えば、醤油が無いからと言って「しょっぱい」だけの理由で塩とかナンプラー持ってきて入れて、料理が美味くなる道理があるだろうか。「醤油のナントカ倍のしょっぱさ!」「塩分控えめ!」って言って出されたのがトマトケチャップとか、お前それで卵かけごはんとか刺身とか食って美味いと思うか。ネットで話題のメシマズ嫁の作品そのものの様相ではないか。なんておぞましい。

それならきちんとその甘味料として正しく美味しい使い方をすればいいと思うのだけど、やはり彼らの存在価値は砂糖の代わりでありカロリーオフ以外には許されないものらしく、そういう研究はほとんどなされていないようだ。
結果としてあのベタッと舌に貼りつくような砂糖として不自然な甘みと清涼とは程遠い風味が、清涼飲料水や菓子類に溢れかえることになるわけだ。
そりゃ健康も大事だろうが、日がな一日中砂糖かじってるわけでもないのにたまに甘いモノでもと手を伸ばしたらあの臭い甘味料味が、なんてのは勘弁してほしい。なんのための嗜好品か。

中にはペプシNEXとか、甘味料風味の存在と、砂糖風味不在の影響をよくわかっていて、なんとか気にならずコーラの味を楽しめるよう気を使ってるんだろうなという技巧の味もまれに存在するが、皮肉なことにペプシ自身が「ペプシドライ」でその困難さを証明している。
ペプシドライは甘くないのが売りだが、カロリーオフかというとさにあらずしっかりいつもの果糖ブドウ糖液糖が原材料名に刻まれている。それでいて甘さはたしかに限り無く薄く、同時に紛れもなくコーラの味がする。

「甘くないコーラ」を目指した「ペプシドライ」試飲レビュー、甘さ控えめどころの騒ぎではない斬新な飲み口に
http://gigazine.net/news/20110524_pepsi_dry/

すなわち「甘かろうがなかろうが、砂糖の味はコーラの味に不可欠である」と言えはしまいか。デンプンを溶かして化学合成したようなものとは言え、それでも人工甘味料よりは紛れもない砂糖の分類である。

香料の世界ではあらゆる食べ物の香味を再現できるほどの進化を遂げているのに、人類は未だ甘みのジレンマを克服出来ていない。もしや甘みの克服こそが神が人類に与えたもうた最後の試練なのか。おおジーザス。


クソバカな話が長く続いたけど、というわけでフリスクってあるじゃん。フリスク。


クラシエ フリスクペパーミント 50粒×12個
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飲むとIntelも真っ青なほどの超才能を発揮する禁断の菓子ですね。
ケースから出してボロいビニールに包んだものをちらつかせ、「こいつはマジでキくぜ」つって夜の街にたむろする中学生に高値で売りつけたりも出来ます。やめましょう。

そんなすごいお菓子だけど俺は大嫌い。甘味料の塊で純粋に美味しくないと思う。
しかしフリスクを「甘味料臭くて不味い」と言っている人ってあまり見かけないのだが、やはりキメたあとの爽快感に身をゆだねるジャンキーの前にはそんな些細な味は不要なのだろうか。

しかしフリスクが嫌いだからと言っても人生にはミントタブレットが必要なこともままある。えっ。いやあるんじゃないかなと。はい。

フリスクに限らずミンティアとかのミントタブレット全般に言えることだが、ひたすらカロリーオフと甘味料オンを貫く代わり映えのしない業界だったりする。
どんな局地的、ニッチ向け仕様の商品でもまず「カロリーオフ」「シュガーレス」が前提。この人達産業革命以前は何やってたんだろと思うほどにシュガーレス。

しかしながらこんなアホ臭いこと言ったら、冗談抜きに産業革命当時に誕生した会社・製品があったりするのがこの世の面白いところ。
それがこのALTOIDS、アルトイズである。1780年のロンドンで誕生というからほんとに産業革命だ。
実際のところミントタブレットとしてはメジャーな部類であり、少し前までは正規輸入もされていたそうな。
今では輸入食品のコーナーにしかその姿を見ない。

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オサレなブリキ缶入り。キャッチコピー「Curiously Strong」(妙に強い)は創業以来の伝統とか。
発売元はCallard & Bowserというアメリカの会社で、イギリスのアルトイズを買収した結果このようになっている。

製品の歴史が古いだけでなく、製品のレシピもまた古い。原材料を見てみよう。

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砂糖、ゼラチン、香料、増粘剤
なんと潔いことか。
ここで言う香料は、言うまでもなく人工香料ではなく100%ミントオイル、ハッカ油である。アラビアガムも天然由来なので、缶に書いてあるとおり見事に100%ナチュラルというわけだ。
ナチュラルだからいいというわけではないが、砂糖とミントオイルだけの味というのは実によいではないか。

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あける
包み紙は毎回何かしら違うセリフがはいっている。
「OPEN YOUR MINT HOLE」
たぶん洒落とかスラングとか、ネイティブな人だとウフフとするような気の利いた文なんだろうなーと、Engrishのstadyがcenterなschoolでendしている僕はmindしました。おーるゆあべーす。
ぐぐって調べたら女子がちょっとキャッとなるような内容らしい。どういうことだろう。holeってことは穴があるんだよな…ゴクリ…
Mintが「魅力的な男子」のスラングとか。魅力的な男の穴を開けろと…すまない、ホモ以外は帰ってくれないかッー(迫真)

ちなみにこの前は「proceed at your own risk」(「立ち入り禁止」の欧米版)と書いてあった。中に何が入ってるんだ。

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なかみ
不揃いなタブレットが無造作に入ってました。なんか老舗のお菓子っぽくて良い。

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この手作り感はなかなか

フリスクから想像するほど小さくない、ていうかむしろかなりでかい
ヨーグレットほどではないが、ラムネよりは大きい。バファリンのひとまわりくらい?

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ごめん、よく見たらバファリンじゃなくてナロンエースだった。どうでもいいです

たべる

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んまあしゃっきりミントの普通のタブレット。
しかし舐めていると、なんだかすごく優しいミント味がふんわり口中に染み渡る。やさしいとは言うがハッカ清涼感は確かに「妙に強」く、タブレットの表面積の分むしろ普通のフリスクより強烈ではないかと思うわけだが、それでもフリスクやグリーンガムなどのオラオラスーっとしやがれ的に容赦なく舌をミント塊でぶん殴っていく乱暴さがないというか、感覚が不快になるギリギリのところに清涼感を位置させているような。すごいジャストな清涼感。
そして甘味料由来でない砂糖の甘さも、やはり重要なファクターだと思う。昔ながらのアメなめてる感じ。ほろほろと溶け崩れて自然になめ終わるのも良い。

そしてかなりクセになる。いやもう舐め終わってしばらくしたら手がのびている。ほかのミントタブレットの場合、一個お口に放り込んだらあと数時間は要らないようなものだが、アルトイズは普通にちょこちょこ食いたくなる。
こんなにミントタブレット食ったの徹夜明けくらいなものではなかろうか。
確かに糖分の制限が必要な人間には向かんわこれ。

ここまで来るともうアルトイズの魅力は人工甘味料がどうのカロリーがどうのなど、知識人を気取るアホブロガー(わたしだ)や自然由来のものを宗教のように崇めるひとたちが唱えるお題目のような内容では到底語りきれず、純粋にレシピの妙だと思う。つまり「美味い」のだ。
美味いかそうか。ならば何も語ることはないじゃないか。これを言うことが出来れば、他の評価軸や論評など全て陳腐なものだ。
アルトイズおいしいです(^q^)




さて今食べたのはペパーミントというもっともスタンダードな味のものだが、アルトイズには数種類の味が存在する。

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←クールハニー
ジンジャー→

を手に入れてみた。
他にもスペアミント、ウィンターグリーン、シナモン、リコリスなどなどがあるが、
スペアミントは「よくあるおいしくないミント味」
ウィンターグリーンは「歯磨き粉or湿布薬」
シナモンは「芳香兵器」
リコリスは「ルートビア」

とのことだし、イオンのカルディに置いてあった上記二つに関しては匂いをかいだらなんかもうほぼ理解できてしまったので、味の想像がつかない二つをチョイス。
ていうかリコリスて、かの悪名高い「サルミアッキ」もこれで作られるしな。恐怖だわ。あれマジで死ぬほどまずいよ

余談ながら、アルトイズの「smalls」というシリーズもある。小さめのタブレットでフリスクに似ていてお察しのとおり中身もフリスクである。すなわち世間の流行に迎合しシュガーフリーな甘味料でできているアルトイズ。はっきり言ってあまり買う意味が見出せないので買ってない。

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両者とも香料の成分が違うのと着色料っぽいのがある以外は基本ペパーミントと変わりません

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ジンジャー。茶色い

ただただ甘辛い。ミントはないのでスースーしない辛さ。超生姜味。
これのど飴にいいんじゃないのかなあ。しっかし辛い。悶えながら食う。
いかん、これは悶えて我慢しながら食ってたら、いつの間にかこれなしではいられない体に調教される流れだ。確実にそういう力を秘めてる味だ。いけません。あなたになんか屈しない。くやしいでもビクンビクン
控えめに摂取することにしよう。


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クールハニー。黄色い

ハチミツ香料っぽいハチミツ香のほかは甘めのペパーミント。悪くない。
常用にはあれかなーと思うが、ペパーミントにたまにこれを混ぜるローテーションは美味しいかも。

しかしなんといっても結局「スタンダードが一番攻守最強」というお菓子界の絶対法則には逆らえないのだろう。ペパーミントが一番美味しかった。

ちなみにどちらも蓋を閉じた状態での匂いが結構キツイ。ペパーミントはそれなりにミント臭いだけだが、この二つ(というか他の味全般か)は懐に持ち歩くのは躊躇する芳香だ。

というよりアルトイズをそのまま持ち歩くと、手作り感なタブレットであるがゆえ持ち運ぶうちに細かく砕けて粉が吹き、入れ物もただのブリキ缶なので盛大に漏れ出して、挙句ポッケにしろ鞄にしろそれはそれは大変なことになるのでやめたほうが良い。ニオイ対策も兼ねてジップロックなどを使うとよいだろう。


というわけでアルトイズは超おいしい。オススメ。ていうおはなしであった。
お買い求めの際はアマゾンや楽天で送料の安いところを。


ところでこの格好のいいブリキ缶だが、一見しただけで何かに使いたくなるのは人類共通のようでこのような使われ方をしている。

Make用語の基礎知識 - Altoids
http://jp.makezine.com/blog/2008/04/make_altoids.html

日曜電工エンジニアの工作ケースとして有名だとか。手頃で丈夫で洒落ているため確かに良いケースだ。


…ん?

これとか

これとか

もしかしてミントタブレットの箱は電子工作収容ケースだと思えという不文律がDIYの世界には存在していたのか。いやそれはうすうす感づいてはいたが、この不文律の開祖はアルトイズであったか。

産業革命当時に生まれたミントタブレットは、同時に電子DIYケースの世界にも革命をももたらしていたのであった。上手く締まった。




カラード&バウサー アルトイズ ペパーミント
カラード&バウサー アルトイズ ペパーミント


なかなか売ってないので通販。メール便やってる店だと送料抑えられますな。
あとはカルディとかプラザとか輸入っぽいもの売ってるお店ならそこそこ売ってる。ビレッジバンガードはどうだろ運が良ければあるかも。