PCケース界の名機、Antec Solo!

http://www.links.co.jp/html/press2/news_solo.html



おおむね製品寿命がウスバカゲロウ並みであるPC自作界において、2006年の発売ながら未だに定番にして鉄板の名を欲しいままにしている驚きのATXミニタワーケースである。
鉄板なのは評価だけではなく、製品も文字通り分厚い1mm鉄板による静音性、高いメンテナンス性とそれに対してのコンパクトさなどを自慢とする。
と、いう有名ケースの展示処分品が近くのドスパラにてたたき売られていた。
ちょうどPCを組む用事があり、1980円と聞いては買わないわけには行くまい。早速買ってきた。
ついでにマザボなども合わせて買ってきて組み込んだ。

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どーん

みよこの分厚い鉄板とアルミパネルで構成された質実剛健な姿を!



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分厚いてっぱ…

透明アクリル側板か!そうか!

アクリル側ば…


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え、エアフロー重視みたいな…
アレだ、節電のための開放型冷却ケースとかそういう



つまりなんでかしらないけど展示してるうちに側板を紛失して、あえなく店内ドナドナされることになってしまった子と言うわけだ。正規品は正しく静音シート付きの鉄板側板です。
現在最安値でも7000円程度。特価で6000円くらいではあるが、そりゃ2000円でたたき売られるよね。

まあケースなんてもの、言ってしまえば単に、パーツをマウントするのに便利なものどもがついた鉄の箱であり、側板がなかろうが機能的に支障はほぼないと言って良い。はず
というかその側板も言わばただの鉄板なので、代わりに適当な板切れ置いとけば大丈夫だ。問題ない。お前はほんとうに人の話を聞かないな。


さて、かといって適当な板切れを適正な大きさにカットするのすら面倒いので、もうこれ以上無いほどの簡単な解決法を試みる。

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こんなPCが組めるかー!
ばたーん!


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すかさずガラス板をのせる



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 -  完  成  -


撮影協力はおなじみ緑の匠ことリフォーム先生ことクリーパーさんの羊毛ブロックぬいぐるみ。

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ガラステーブルPC。内部構造がいんてりあーにもなるよね。LEDやフィギュアを仕込みたくなる事請け合い。

大体においてPC基板なんぞ逆さにしたって一切の問題はないので、逆向きに倒せば板すら要らない横置きPCになります。ただそれだとメンテナンスのたびに巨人の星のテーマを流して約9Kgを持ち上げなければならないので、これが無難かと。

ミニタワーを倒して置く事例は無いこともないが基本的には想定外の組み方。しかしHDD含めよほどのエクストリームな設置にならない限り動作に問題はないと思っていいはず。そもそも横置きPCケースというものがあるわけだし。
熱や振動、騒音もそこまでハイエンドな組み方はしないので問題になるとは思えない。

ちなみにこの板はテレビラックのガラス板。使わない段のを外して持ってきた。
なのでテレビラックにも入る。というかここに設置するつもりだったので一石二鳥である。

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見事に収まって入ってるんです。そういうことにしておいてください。
間に薄型PS2くらいなら置けるんじゃないかな。

さらに言うなれば、ガラスの設置面にほんとにガラステーブルに使うような吸着ゴムを貼ったりするとわりとガチでちゃぶ台に使えるかもね。やらないけど。

唯一の改造点としては、Antec soloは底面(本来の)に分厚いゴムのインシュレーターが装着されており、これを側面(今の状態で)の丸い飾りにしておくのはもったいないので、外して底面(今の状態で)につけることにする。

何のことはない強力テープで貼ってあるだけなので、ゴムをちぎらないように注意しながら手でめりめりと剥がし、マザボ側の側板(本来の)の4隅に貼りつければ良い。
たとえちぎれたところで、オーディオテクニカあたりのオーディオ用インシュレーターをちょいと買ってきて貼ってもいいとおもう。無論こんなところ、直置きでもまんじゅう挟んだとしてもPCMarkVantageのスコアが下がったりするわけではない。

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これで横置きAntec Solo (ガラス側板バージョン)が完成。
その荘厳たる佇まいはまさにありあわせのゴミ同然である。


さて構成。
言い忘れていたが主な用途というか目標は、「ThinkPad L512ではMinecraftが厳しいし画面が小さい(解像度的に)ので一番いいのを頼む」という施工主の希望要件に基づいている。
液晶(U2211H)、HDD(Seagate 1TB)、電源(HEC 550W)などなどは別途再利用品を想定する。
OSはWin7の余りがひとつあるので使う。

そこまで金はかけられないので絞るところは絞るが、かと言ってワードとIEが動けば良いというわけではないので、スペック的に十分で同時に極限までコストを削るというのがコンセプトになる。

  • CPU:i3-2100  ¥10,480
  • M/B:FOXCONN H61MX  ¥4,980
  • RAM:SuperTallent DDR3-1333 4GBx2 ¥5,680
  • GPU:玄人志向 RH5670-E1GH/AC [PCIExp 1GB]  ¥4,980
  • ケース:Antec Solo(側板無し)  ¥1,980
  • キーボ:Logicool K750  ¥5,560

以下持ち寄り
  • HDD:Seagate ST31000528AS(のはず)
  • POW:HEC Win+ 550W(だったような)
  • 液晶:U2211H
  • マウス:Logicool M505
  • ドライブ:どっかからもいできたDVDマルチ

さてこんなところか。以下アフィリエイトだらけで紹介していこう。
最近は恐ろしいことに売ってるパーツがPC専門店の最安値と大差なかったりする恐怖の本屋Amazon。
全部が全部最安値というわけではないが、参考までに。

CPUについては、SandyBridgeでPentiumというのも物悲しいので、i3の2100を"奢る"。1万円でこの性能ならよかろうという感じ。
似たような値段ならAMD構成にしてPhenomX4も考えたが、まあAMD構成はLlanoやZambeziが出きってから考えればいいかなと。

インテル Boxed Intel Core i3 i3-2100 3.1GHz 3M LGA1155 SandyBridge BX80623I32100インテル Boxed Intel Core i3 i3-2100 3.1GHz 3M LGA1155 SandyBridge BX80623I32100
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マザボはFOXCONNの紺子さんのH61が、ツクモで4980円(CPU1000円割り付き)だったのでチョイス。Hシリーズではあるが、初っ端の初っ端からIntel HD Graphicsに頼る気は毛頭毛根よりハゲのごとく全くない。単純に安いから選んだ。
micro-ATXであり、唯一のPCIExp x1がグラボのクーラーで埋まることが確実視、というのが少々難点。さらにH61なのでメモリは8GBまで。隅のほうのコンデンサがちらほら液コンなのもマイナス。
でも4980円だしどうでもいいのだ。お金が余って盛ることになったらマザボ買い換えるのを前提にしている。

FOXCONN Intel H61 Chipset LGA1155 MicroATX マザーボード H61MXFOXCONN Intel H61 Chipset LGA1155 MicroATX マザーボード H61MX
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メモリは一番安かった超タレにしたが、まあ安売りメーカーならどこも大差ない。
今やメモリ8GBが6000円で実現できるムーアの法則世界であるので、8GBを盛る。
1GBほどRAMディスクに割り当ててSSDの無さを補いたい。

シー・エフ・デー販売 Elixir デスクトップ用メモリ DDR3 W3U1333Q-4G DDR3 PC3-10600 CL9 4GB x 2枚セットシー・エフ・デー販売 Elixir デスクトップ用メモリ DDR3 W3U1333Q-4G DDR3 PC3-10600 CL9 4GB x 2枚セット
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GPUについてはちょっと盛る。と言ったって底辺価格に違いはないが、さすがにIntel HD Graphicsを超えなければ話にならない。Minecraftが動く事が前提だ。
価格.comなどを見るとHD5670を積んで6000円程度というグラボがいくつか出ていた。世代はひとつ前だが内容を考えるとお買い得か。
玄人志向が一番安く次にSapphire。SapphireはGDDR5で512MB、クロシコはDDR3で1GB。悩ましいが、やっぱりツクモで玄人志向のが4980円だったのでふらふらと購入してしまう。バカバカ。


玄人志向 グラフィックボード Radeon HD5670 1GB PCI-E RGB DVI HDMI 空冷ファン ArcticCoolingFAN 2スロット占有 RH5670-E1GH/AC玄人志向 グラフィックボード Radeon HD5670 1GB PCI-E RGB DVI HDMI 空冷ファン ArcticCoolingFAN 2スロット占有 RH5670-E1GH/AC
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(2011-03-05)
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ケースは言わずもがなAntec soloの俺的スーパーカスタマイズヴァージョンである。かっこわらい。
といえども今やAntec Soloも8000円程度の時代、近くのツクモだと5980円で売ってたりして、前述のとおり勝手全く損はない優秀なケースなので敢えてジャンクを選ばなくても普通に買っていいと思う。というか普通はジャンク品選ばない。というか地元のツクモ頑張ってんなおい。

ANTEC SOLO W/O PSU
ANTEC SOLO W/O PSU



キーボードは今回新規に購入した構成物中、ほぼ唯一ローエンドやたたき売りやジャンク品でない現行ハイミドル域の製品。LogicoolのエコでソーラーなキーボードK750をチョイスした。
電池不要のソーラーワイヤレスキーボードという凄い品だが、これについては別途レビュー。



さてここからは持ち寄り。不用品ではあるがそれほど使い込んでるわけではない。

HDDはSeagateの1TB。500GBプラッタ。今時なら4000えんだが当時は7000円くらいだった。とは言えSATA3ですらない。
もうちょっと予算があれば64GBのSSDでも付けておけばよかったのかもしれないが、まあいい。今買うなら2TBくらい買っといたほうがいい。1TBでも問題ないと断言できるけど。

電源はHECの550W。恵安ほどのゴミ安電源ではないが、ENERMAXなどの高級電源でもないあんまり聞かない中堅メーカー。なんとなくものは悪くない気がする。気がするだけ。音は結構静か。

液晶はぼくらのDELL U2211H。いや僕が不要になったというわけではないが、貸し出しといてもあんまり影響がないほどiMacの27インチは十二分のサイズだったのであった。広さがあるに越したことはないが机のスペースは有限である。
IPS・フルHD・21インチは、L512のTN・HD・15インチの3重苦液晶よりは100倍マシになる。

デル デジタルハイエンドシリーズ U2211H 21.5インチワイドモニタデル デジタルハイエンドシリーズ U2211H 21.5インチワイドモニタ
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マウスは説明の要なし。L512で使用していたM505だ。UnifyingでK750とも相性はバッチリ。マウスはロジかMSに限ります。

LOGICOOL ワイヤレスレーザーマウス Unifying対応レシーバー採用 M505 ブラック M505BKLOGICOOL ワイヤレスレーザーマウス Unifying対応レシーバー採用 M505 ブラック M505BK
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光学ドライブはDVDマルチ。ホント、もぎ取ってきたと言うにふさわしい。


さてまあこれらをどんどん普通に組み込む。最初から横倒しなのでマザボなどの組み込みはむしろ楽である。
Soloの組み込み方法などは、むしろ初心者向けPCの組み方で調べたらほとんどSoloがモデルケースというくらいフツーかつ一般的なケースなのでとくに触れない。さすがに横倒しにしてガラス板敷くなんて組み方はどこも載せてないと思うが。
ただ、AntecケースによくあるHDDをゴムバンドで止めて静音化できる機能については、横倒しでどこまで機能するのかは不明ということだけ付記しておく。もともと不安定だとか振動と重さで伸びると評判なので使わないほうが色々と安全かもしれない。



はめた。
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でけた。
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うごいた。
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WEI。
wei


Minnecraftもフル稼働でも100fpsを維持しているし、ブラウズもお絵かきも無問題である。
ベンチはフツーのi3-2100とHD5670の標準なので特にやらない。ここまで記事長くしてまだ伸ばすのも面倒だしな。やるとしたら今後。


さて、「うごいた」の前の苦労としては

1:もいできたDVDドライブはIDE接続だったが、FOXCONN H61MXにはIDEポートがなかった
ふがふが、もはやAGPポートだのRS232ポートだのを使う時代は終わったのかのう。終わってるわジジイ。
引っこ抜いたらIDEだったことと、マザーにそれがなかったことに2度びっくり。
とりあえずOSだけ入れるのにUSB光学ドライブでもあるかと探すも古代のCD専用品ばかり。Rすら焼けないようなのが出てきたときはさすがに天を仰いだ。進退極まって結局ツクモでゴミ安のDVDマルチドライブ買ってきた。HDDも元たどると地元ツクモで買ってきたし、結局パーツの9割があそこのツクモで買ったことになるわ。すごーい。PCまわりでここまで通販に頼らなかったのはじめてー。

ほんとまさか自分がこんなところでひっかかるとは思わなかった。うむ。やっぱ自作も実践経験ですねえ。


2:Win7のインストールディスクが、もいできたHDDを認識しなかった。
すわこっちも新品購入かと思った。ていうかそれやったら本体側ほぼ完全新品組になってたな。もうほぼなってるけど。
認識しないというよりはこういうことらしい

WINDOWS7インストールメディアによるダイナミックディスクのボリューム削除について
http://social.technet.microsoft.com/Forums/ja-JP/w7itprogeneralja/thread/6316a2fb-0a51-48d5-98d4-d01d4a26056e/

つまりインスコディスクさんはダイナミックディスクを認識できないどころかフォーマットすらできないアホの子なので別途ベーシックディスクに戻すためにどうにかしてね、らしい。くわー!

一応この記事通りに、Shift+F10でコマンドプロンプトを起動し、Diskpart.exeを使ってクリーンオール。
しかしながらこれはえらく時間がかかるらしく、1TBで5時間とかの例もあるとか。実際疲れたのでそのまま放置でおやすみして次の日の朝になってもまだ完了の気配が見えない。
トサカに来た(死語)ので、途中で終了してHDDをふんづかまえて階段を駆け上がり、別階のWinXPが稼働するデスクトップPCの蓋をちぎり開けて電源ケーブルからSATA電源を掴み出してHDDにねじ込み、SATAケーブルがないことに気づき階下に駆け下り刺さってたSATAケーブルを引っこ抜いてまた階段を駆け上がり、荒々しく高ぶった赤黒い物体の先端を、ひん剥かれた無抵抗のPCの中(違う漢字を当ててください)にえいと突き入(違う漢字ry)れた。
あとは管理ツールからディスク管理を選択して、行為の途中で引き摺り出されたために前後不覚になって種類とかいろいろなものが不明瞭になっているHDDを軽く新規ディスクとして作成。この間30余秒。

5時間とか馬鹿にしてるとしか思えない。なんでXPだと30秒で出来て、インストールディスクとは言え7だと5時間かかるんだ。もちろん両者でやってることの内容自体はぜんぜん違うものなので当然だが、30秒でできる方法がそもそもできなければ困るのにできないのが意味不明なMSクオリティ。

ところでそもそもこのヒト、なんでダイナミックディスクになってたのかとんと失念。フォーマットしてしまった今となっては全ては闇の中。


3:HD5670用ドライバをAMD公式から落としてきて使ったらおかしくなった。

WEIでゲーム用グラフィックが適正値なのに普通のグラフィックが1.0、もちろん写りやAero性能もそれに準じた物となった。
いや、どんな場合でも付属CD入れるのがさしあたってベストなんだけど、同じく検討してたSapphireのHD5670が、付属ディスクのドライバ入れると地雷な子だという評判だったのでつい怖くなってやってしまった。
付属CDのを入れ直すと無問題動作。


さて今回の実費用は¥35,000程度でした。まあ持ち出しや特価、ジャンク含むからぜんぜん参考には出来ないんだけど。
でも性能は満足のいくものだと思う。
ちなみに最初はAntec NSK2480などのHTPCを検討していたが、なんだか同じような箱で足がどっちについてるか程度の違いで質感も値段も甚だしく気に食わない事になってくるので、結局ミニタワーの横置きという暴挙に落ち着いた次第。
やってる人いなくはないと思うんだけど、あんまり引っかからないよね。極々せまい選択肢しかない横置きHTPCケース業界、気に入るものがない人は試す価値はあると思う。

NSK2480
NSK2480

常識的な範囲だと今やもうこれくらいしか選択肢ないもんなあ。シルバーストーンのは結構種類あるけどまたなんか違う気がする。
ツクモの2580ならまだしも2480のフロントパネルははっきり言ってAntec製品としてもHTPCケースとしても許しがたいほどひどい質感だと思うんだ。だいたいsolo横置きとフットプリント大差ないだろうにmATXってのも少々腹がたつ。

そういうわけで珍しく自作をしてみたらこうなったという、よく考えたら特に中身のない記事だった。
いやまだまだ「自作は安い」が嘘になるのは早いですぜ。ジャンクパーツとかOSのアテなかったら確実にメーカーのが安いけどね。