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ああ。見ての通りだ。

どう考えても時期はずれなのに、いつの間にか国内価格が5万円クラスから28000円程度にまで値下がりしてたもんだからあまりのことに思わずIYHしていました。おそろしやおそろしや。
適正っちゃ適正だけど、なかなかに危険な値段だ。思わず衝動買ってしまう罠的な意味で。


おさらいをしておくと、AR.Droneとは平たく言うとラジコンヘリです。ただローターが4つついて自律ホバリングを行いカメラが付いており流行りのARゲームで遊べ、操作はiOS上のアプリからWiFiアドホック通信を使うという変態ラジコンヘリです。いやカメラがついてるから変態という意味ではなく。

メーカー曰く「ヘリコプター」でなく「クアドリコプター」だそうです。いや、言いたいことはわかる、わかるがしかしヘリコプターだろと。ていうかそんな言葉はあるのかと。
ヘリは螺旋を意味するギリシャ語とのことなので、意味が変わってくる。二重反転ローター付けてたってダブリコプターとかデュエリコプターとは言わない。コプターというから悪いんだ。ここはアメリカンな響きのチョッパーと言っておこう。トナカイかわいい


さて、あんぼくしんぐ
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まず箱は相当大きい。上に乗ってる板はiPhoneのように見えますがiPadです。一抱えは優にある大きさ。即ち中身も想像で感じてた大きさよりは二回りはでかいということ。
ちなみにAmazonで買いましたが外箱などはなく、この箱に納品書張り付けて送ってきました。

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ごたいめん
箱の裏側にやわらかスポンジ。本体は有機栽培のタマゴのパックとかでよく見かける紙素材のモールドパックに収まっています。


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みっちりつまっております。左から時計回りに屋外用ハル、ACアダプタ、バッテリとチャージャー、そのたアダプタ。
ひと通りみっちり詰められて耐震性や保護性に優れ、上部の穴を持てば可搬性にも優れ、なおかつ裏面はヘリポートが書いてあるため、この純正ボックスをキャリングケースとして利用するのがよろしいでしょう。


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ACアダプタ用のプラグアダプタ。なぜか各国のものが取り揃えてある。太っ腹というべきかテキトーと言うべきかは知らないが。


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本体。なんかブレてんな。あとで差し替えよう。
4つのローター脚が生えた中心にバッテリ。先端にカメラ。


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カメラ部。分かりにくいけど保護シートがついてるので取りましょう。
ハル、すなわち差し替え式の発泡スチロールボディの方にも保護シートがついてるけど、これは取らないでおいても良かったかも。


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裏側。中心にカメラ。左手の二つは超音波式の高度センサーとのこと。
起動確認用のLEDも底面にあります。

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ハル着脱は、引っ張ってカメラ方向から抜く。
いちおう磁石でロックがかかる。けどその磁石を止めてるのがテープなのでぷらぷらする。


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バッテリーはベルクロ固定。
AR.Drone側のバッテリ端子は、イーグルのEPエアーコネクタと言うらしい。ラジコン用のバッテリーが使えるっぽいのでそのうち試してみたいところ。
今さらだけどボディ素材は外枠のほとんどが発泡スチロールです。ローター脚部がカーボンで、マザーボードのみプラスチックのカバーに収まってます。

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バッテリ接続すると自動的にスイッチオン。ローター部のLEDが赤→緑に輝く。ローターは基板もギアもむき出しで壊れやすいとか。
というかランディング用の足(スキッドと言って良いのか)がローター付近にダイレクトにつながってるのって構造上どうなの。センター部分のパーツ(セントラルクロスというらしい)は折れやすいともっぱらの評判だけど、そりゃこれでどっしん着陸したら折れもすると思う。


iPhone側の準備としては、AppStoreから操作アプリ「AR.Free Flight」をダウンロード。無料。

AR.Free Flight - Parrot SA


サードパーティから録画機能付きとか多種ゲーム付きとか、いろいろな種類のアプリが有料で出てたりもします。「Flight Record」は600円と躊躇する価格だけど録画機能が充実しており必携。

Flight Record - All About Jake, LLC


ARという名前が付いている以上メインはARなんでしょうけども、目の前に自律ホバリングしてる円盤がいてケータイから円盤視点で操作できるという超然とした現実を目の前にして、何が拡張現実かとバカバカしくなります。アドバンスしなくても現実はこんなにすごいぜみたいな。
どうせ2台いないとできないだろうし、AR要素はしばらく要らんですな。


さてロールアウト。ロールアウトというとラジヘリっぽいけど、室内で箱開けただけでロールアウトもないもんだ。バージンフライト。処女飛行。いや室内だしなあ。
とにかく飛ばした。



オンリョウ注意。
ビックリするくらい騒々しい。掃除機にしか聞こえん。そして反動の風が激しい。紙束くらいなら余裕ですっ飛ぶ。
まあそりゃ400g台の物を中空に浮かしてるわけなので当たり前といえば当たり前なんですが。

飛行はなかなか安定しています。自律飛行は伊達じゃない。逆に言うと自立しすぎて床の凹凸で勝手に高度や位置が変わったりするフリーダムさ。突然寄ってきたりしてこわい。
そしてランディングはものすっごい適当。この程度の高度だとほんとに自由落下と大差ない勢いでどっしんする。やはりあのスキッドでは不安だ。


やっぱりラジコンはラジコン。屋外での飛行が本領ですね。
しかし北海道は依然として降り止まぬ雪雪雪。収まらぬ風風々。
雪を巻きあげて雪上離陸なんてのも絵面的にかっこいいと思うんですが、基板とか濡れそうで怖い。ラップでも巻くとか?
とりあえず次の休みが晴れて風も強くなくなってくれることを祈るばかり。

今後は空撮用カメラを買いたいところです。Go ProHD、ContourHD、Kodak Playsport、Drift HD170などが候補。載せて飛ばしたいわけです。内蔵カメラもあるけど余りに画質がゴミなので。
気になるのがペイロードですが、iPhone+SuperBox(約165g)を屋内ハルにてくくりつけて飛ばしたところ、少々下降気味になりながらもきちんと浮遊&飛行はしてくれました。
上記カメラはどれも100g台前半程度なので割といけそう。裸のGo ProHDなんかは90g程度なので、ハルのてっぺんに乗っけて撮影している動画もけっこうあるみたい。

また、しばらく置いておくのをいいことに改造も施したいところ。差し当たって前述のランディングスキッドは、ピアノ線買ってきて適当に曲げて適当にハルにくっつけるようなのを自作してみたいと思います。
屋内ハルはナナメって墜落するとなんの保護の役にも立たない形状なので、いっそあれを下方向に延長する形で足を作ればいいかも。


というかそうして改造してカメラ付けたらどう考えてもこれになっちゃうことに気づいた。
いいじゃんドローンであることは変わらんのだし。蛇のおじさまのおかげで、UAVドローンで多分一番有名だし。
いっそ白く塗るか。ああもうよく考えたらこのカメラの付け方、下向きに写すなら割と理にかなってるよね。ほんとにやりたくなってきた。


AR.Drone Blue PF720002
AR.Drone Blue PF720002
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※現在の正規取り扱い価格がこの程度、安いところだと26000位だそうな。
どちらにせよ、よくわからんところからこれ以上の値段で買うのはおすすめできません。