日ごろついったーで喚いているワイン飲み特別編と銘打つ
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というわけで地獄の聖夜なので泡の出るワインでも飲もうということでこちらを注文。
シャンパーニュ・バロン・ド・ロートシルト

作り手はロートシルト家の3シャトー合作。すなわちロスチャイルド家ですな。フランスはボルドーの誇るさいきょうワイン五本の指のうち二本を手中に収め、オーパスワンだのアルマヴィーヴァだの、金融界だけでなく高級ワイン界もだいたいこの人たちに掌握されちゃってるという邪気眼な構造がここにあります。

ロートシルトの息のかかったところはだいたい美味くて高いと評判です。言うまでもなくムートンとかラフィットとかはiMacいちだい程度は優に買える値段がしたりしますね。多分俺じゃ一生飲む機会はねーから。
そんなロスチャイルド家が麻呂はシャンパンも欲しいなと思いましたと言ってシャンパーニュを侵略してできたのがこちら。

今さら言うまでも無く、シャンパーニュ地方のブドウで瓶内二次発酵とかシャンパーニュ方式を経て作られた泡ワインがシャンパンです。だいたいお安くは無い。

シャンパーニュ!
ロートシルト!
ああこれだけでもう諭吉が何人束になれば勝てるのか、モエやらヴーヴやらすら戦闘力5に等しい。ドンペリさんサロンさんクリュッグさんやっておしまいなさい。というレベルに違いあるまい。
と思いきやお値段は私のような貧乏リーマンでもがんばれる5000円程度。金融一族の癖に値段の桁を間違えたに違いない。


例によって情報源は神の雫なわけですが、それともうひとつタイトルにあるように、こちら市川海老蔵、小林麻央の結婚披露宴にて振舞われたとのことです。
よしいっちょこいつを飲んでバーで人間国宝灰皿テキーラアタックを繰り出し殴られて散ろうか。

こう書くとなんともミーハー極まりないチョイスなんだけど、私が注文したのは例の「歌舞伎探偵ABシリーズ・鮮血の六本木殺人事件」の起こる前なんですがねー。誰死んでんだよそれ。
ていうかショップのアオリ文句読んでもしばらく「市川って誰だっけ」状態だったよ。調べてあーそーですかってなって、ワイン届いてしまいこんだ次の週あたりはもう世間は海老蔵一色だったよ。ヤな偶然だ。


蛇足を付け加えておくと、件の披露宴に振舞われたワイン類は、すべてバロン・ド・ロートシルト。すなわちロスチャ家の手によるものだそうです。うっわスガスガしいくらい元旦パンツなイヤミ全開チョイスだ。そういうの好きです。
なんかお父ちゃんの団十郎氏がロスチャ家の人と親交が深いとかカブキスキデスネーとかそういうつながりもあるらしい。

これロートシルトってついて無かったらたとえ父君の友人でも絶対振る舞い酒に選んでねーだろーな。権威主義的ですねー。何でそんなこと言い切れるかって理由はひとつだ、ワインの銘柄を選り好む奴などにろくな人間はいないからだ(キリッ)
ただ、肝心のムートンとかオーパスワンとかは無く、このワインと同じ「ロートシルト家新作バリューシリーズ」ばかりだとか。それはそれで逆にみみっちいわ。こいつらスポンサーにつけといてグランヴァンの一本も無しかと。

とか適当に文化人ぶって非難したいところだけど正直大してどうでもいいんですよーマジデー。歌舞伎役者なんだからそれくらいのスキャンダラスな甲斐性あってもいいじゃねーかよーかぶけかぶけー。ばっかじゃねーのまじでー。ていうか馬鹿馬鹿しいけどこれを魚に陰謀論繰り広げてるひとたちもまじでばっかじゃねーのとか思うわけでー。ばーかヴぁーか。



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適度に取り乱したのでまあ落ち着け。さあ飲んで飲んで。

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俺の嫁もまあ飲んで飲んで。ん、高校生だと。一向にかまわん。
今日の日めくりの格好があまりに可愛すぎて生きるのが辛い。

正直これを撮り晒したいがためにわざわざ記事作って長々と語ってたような気もします。思えば遠い道でした。

さあのめ酒はまだまだあるぞ。液晶パネルの前にグラス置いたところで酒は減らんからな。フヒヒ
画面の向こうにはみんながいる。一人じゃない。一体感。なんだろう。涙は流れても絶対に流されるなよ。胸圧。

ちなみにローストチキンはこちら

ローストチキンの店ジル
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/gourmetdata/32648.html

ケーキはこちらのショコラノエル。

べんべや
http://www.benbeya.jp/



さて評価。
神の雫のみやびちゃんいわく「草原を駆ける雄鹿」だそうですが、正直そういうトリップ系評価は嫌いなのでまあそうなんじゃないかと思うってのにとどめておく。なんで神の雫読んでるんだろ俺。

まあ何一つ文句なく美味いシャンパーニュがあるとしたらこれだろって感じでワロタ。ここまできっちりがっちりだと、酸味が逆にさわやかすぎに感じるくらいだが、破綻などは少しもしていない。いやもう香りも味も深みも恐れ入りましたと平伏すほかない完成度。そう完成度だ。嫌味なくらいエリート様、眩しき高学歴高収入高地位好青年なおワインであらせられることよ。これを不味いというワイン好きはそうそういまい。若輩者の僕ですらそれくらいはわかる。はい。
逆に言うなら面白く無いとか言えるんだろうか。しかしそれの何が悪いか、しかもこの値段でと言われては返す言葉が全くない。美味いですごめんなさい。あっという間にすっこすこ飲んでしまった。ごちそうさまでした。

いや海老蔵氏ゆかり?のワインってのが象徴的で面白いね。「高貴な血統の若きエリート」そのままのような。てかその先入観がこんな印象をもたらしたのかもしらん。
やだやだと底辺凡人が喚こうがイラつこうがエリートはエリートさまなのです。完璧なので単にアラ探しがしたくなるのです。しかしだからこそ僕らもそれを楽しめるのでしょう。のぶれすおぶりーじゅ。なんか違うな。

これのブラン・ド・ブランやロゼ、泡以外でもひと通りのワインがあるようだけど、こっちもまあ飲むまでもなく美味いに決まっているんだろうなあ。そのうち制覇してみたいところ。
できれば親しみやすい値段のままでいて欲しいものです。

シャンパーニュ・バロン・ド・ロートシルト・ブリュット
シャンパーニュ・バロン・ド・ロートシルト・ブリュット
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マケプレとは言え趣味の酒までアマゾンで買えるご時世。宅配業者が熱くなるな…。