さてK702の到来で、いよいよ物足りなくなってきたiMacのオーディオ環境
金もなければPCI端子もない我らに残された道はiMacに備わる4本のUniversal Serial Bus Portのみ
(FireWireは?)
果たして我々に残された選択は?緊迫の急展開が幕を開けません。


そういうわけでなんか音のいいUSB音板がほしいと。

でもなー、お金もないしなー。冷静に考えるとすぐに必要なものでもないよなー。

しかし……このK702…
PCのフォン穴だだつなぎで運用してもその真価は見えてこない…
その先を見るには…
必要っ…!
USB-DACが絶対に必要っ…!

この男の思考
オーディオではこういう考えが一番危ない
まさに地獄に直結する道
ヘッドホンが良いから音源も良くするなどという欲は
まさに泥沼
嵌っている………
すでに泥中
首まで……


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到着

韓国Styleaudio社製、ヘッドフォンアンプ付きDAC(Digital Audio Converter) Carat Ruby2の登場です。

なんていうかね、これ以上ない「ありがち」な選択ですよね。K701/702と「コレ」をiMacでっていう。Ruby2の紹介ページにもK701がでろんと載っている始末。コールタールのようなベタベタ感溢れる組み合わせ。コールタールなんか触ったことないけど。まあ逆に言えば無難で安心の構成といったところか。
とりあえずオーディオ初心な僕はこの先死狂い修羅の道を行くにしろ留まるにしろ「無難」の構成を基準点として持っておくのもよかろう。


USB-DACはすなわちデジタルデータをアナログの音にする作業をUSBに繋いだ先っちょのこいつでやろうというものです。音出りゃいいよね的な変換で済まされているPC内蔵の回路と比べると高音質が期待できる!はず。
こちらRuby2は小型のDACを専門につくっているStyleaudio社の中級機。USB入力の他にS/PDIF入力も備え、ヘッドフォン出力&アンプと、赤白RCAオーディオ出力を搭載。

最近このあたりの機械はアジア圏の進出が著しい気がする。シンガポールのCreativeなどもはや知らぬ者のない会社だし、韓国や中国あたりでこういう現代高級オーディオ志向な小さい会社が数多く出て来ている。日本のオーディオブームが一拍遅れでやってきているような元気さ。
最近国内メーカー、デジタルでオーディオ頑張ってるのってオンキョーくらいしか無くなっちまった気がする。本当はSE200のリミテッドが欲しかったが、iMacにPCIポートは無いので泣きながら断念。


さてしっくな黒箱で登場したruby2。しかし一応高級オーディオ機器的な感じで売ってるのに、箱の品質はいまいち以下です。

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開けると説明書入りの封筒とスポンジ。これまた微妙な品質。


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中身は赤ビニール袋でくるまれた本体、AC、USBケーブル。

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ばばーん。
本体。黒アルミの塊。

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大きさはこんな感じ。iPhoneから二回りといった感じで、なかなかにポータブル。凝縮感があっていいです。

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正面。アルミプレート。左から標準フォン穴、出力先/Offを切り替え、USB/光切り替え、ノブ。

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ノブ。今時側面にネジ穴。材質は多分ここもアルミ。
このノブは完全にヘッドフォンアンプ用で、背面RCA出力の場合はここをいじっても音量は変化しません。
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トグルスイッチがちゅうにごころをくすぐります。感触は大きさ相応。

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天板。かすかに何か書いてある。

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背面。RCA赤白、DC6V電源穴、USB(A)、S/PDIF

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底面。インシュレーター装備。

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インシュレーター。銅製。滑りにくいシリコン足。ゴミがつかないうちはグリップ強し。
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側面から内部構造がチラ見れる。おろしたての新品を分解はご遠慮願いたい。


内部構造としてDACはバーブラウンPCM1796、サイラスCS8416
オペアンプがバーブラウンOPA604、OPA2134、テキサスNE5534
とスペック表には書いてあるが正直この分野はよくしらないので良いものなのかは知らん。ただ、高級機に使われる高級チップらしい。
これ交換する強者もいるそうだし、オーディオの火はデジタル音楽全盛期の今もなお死んでいないのだと胸熱です。
でも昔から似たような感じらしいけど、この手の交換や改造は手段と目的の入れ替わりだと思うんだけどねえ。このOPアンプは工業レベルのクリーンルームでもない埃だらけの自宅で手作業でハンダ溶かしててきとうにナナメってくっつけましたとか、導電体の組成まで気にするようなピュアAUまっしぐらの方々が聞いたらアレルギーで泡吹いてブっ倒れんじゃないのかなと。

脱線を戻す。
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ケーブルはUSBとACのみ。ごくごく普通のケーブル。
それなりの大きさのACアダプタ。メガネ。
光ケーブルすなわちS/PDIFケーブルは無し。

ハッタリでももうちょっとおどろおどろしく「オーディオだ!」的ケーブル類に出来なかったもんでしょうか。これはケーブル買って買い換えてみたいところ。

ところでデジタルでケーブル変える意味はあるのかどうかについては、ネット上でこの話をすると必ずフレームになる核地雷としておすすめのネタですが、
一応USBオーディオはアイソクロナス転送の場合はデータだだ送りなので、ケーブル長やノイズなどでデータ損失の可能性は理論上存在するとかしないとか。ただ、それ聞き分けるとかそもそも頻度の話をすれば全く無意味と言っていいです。オカルトではないけどそういう頭の悪いレベルがオーディオの世界なのです。

あ、これはあくまでRuby2含め自分で電源持ってる奴らの話で、バスパワーでケーブルごしに電気もらってるタイプだと電源品質に直結するのでやろうと思えば聞き分け可能なレベルで変わるはず。まあもとよりUSBのノイズバリバリ電源なんか良いケーブル使ってもしょうもないという見方もできるが。そういう場合はバスパワーブースターが良いらしいぞ。
あと良くン百万のケーブルとかで話題に上がるモンスター某のケーブル等は、オーディオ全盛期の頃でさえ高すぎの値段と低過ぎの品質で問題外、父談、とのことなのであまり真面目に考える必要はないと思うよ。

というわけでオヤイデのオーディオ用USBケーブルの安いヤツなんかをそのうち付け替えたいところ。また脱線。


このようにちゃんとオーディオしてますよ的なひとしなであるRuby2。早速聞いてみたい。例によって鳴らしも慣らしもたりてないファーストインプレを取り急ぐ。

USBで繋ぎ、K702を接続。

Mac/Win両者ともドライバ不用。出力先をCarat-Rubyにすれば音が出る。
環境はMacでiTunesで、例によってArtPepperからKOTOKOまでのムチャクチャなライブラリ。


ほほう。ううん。ニヤニヤ。
全くもって今までの音をそのまま底上げしたかのような癖の無い進化と感じます。厚みと解像度が適度に増して素直に音質アップと感じる感じ。
あくまで相対的には低音が控えめといえば控えめか?ただ重低音まできっちりしゃっきり出してるのでよく響く。
解像感と豊かな音で目が覚めるようないきおい。ドラムを叩くスティックのドラム表面との擦れが聞こえ伝わるような感じ。ボーカルのブレス、ピアノのタッチと粒立ち、空気感などはここらへんが美味く出ているからでしょうか。ヘッドホンや嗜好、聞くジャンルによっては聞こえすぎてキモいかも。そこらへんはK702が上手くいなしてくれてるのかもしれない。

ジャズやら生音系の方々は演奏の細部、ボーカルの息遣い、肉球の裏までさわさわできるのは言うまでもないが、ここまで来ると下手な打ち込み系だともう貴様の出せる音域など完全に掌握した!我が手のひらので踊るがいい!エネミーコントローラー!くらいに錯覚できて良い。あくまで錯覚だけど。

音量はジャズとかだとやっぱりK702ではまだ小さいと感じた。iMacのヘッドホン穴直出しよりは大きいが、期待よりだいぶ下だった。全音量MAXでもダイナミックレンジの広い音源だともの足りぬ。まあそれ以外の常用でこんな音量では聞かないだろうからいいけど。
USB接続でのノイズ報告があるようですが、しばらく聞いた限りではとくに問題なし。出たら出たで、S/PDIFに変えてみます。
筐体温度はじんわり暖かくなってくる程度。熱を持つというほどではない。


まあそういったところでしょうか。すごくいいです。確かに音の進化そして真価が感じられる。小さく使いやすく手軽でまじめです。筐体も良い意味でミニチュア感と高級感があって、物欲的にも美味しい。
韓国製ということで、流行を考えるともうちょっと音の味付けが激しく、かつ前時代的なのではないかと思ったけどそんなことは全然無かった。とても好ましく、万人におすすめできると思う。
わざわざヘッドフォンアンプやDAC買おうと思い立つ類の人にはおすすめ。
24bit対応S/PDIFなのでPS3などにも手軽に使えます。サラウンドはないけどね。



ちなみに今回目論見の一つとしては「iPadとの接続」を考えておりました。
iPadのCamera Connection Kit(USB穴)を利用し、USB-DACをつなぐと、「DACが標準ドライバ動作である場合」そして「電力が足りる場合」動作可能だとか。
さすが根本的にはMac OSなiOSだけのことはあるぜ…
ruby2はドライバも標準だし自前で電源を持っているので動作可能のはずです。こうすると、iPadを単なるHDDみたいなものとして扱い、実際の音出しはruby2がやることで良音質で音楽を堪能できるはず。

さっそくCamera Connection Kitを使用し、iPadとの接続を試みるも、
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無反応。
がーん

「未対応」や「電力不足」的なメッセージも出ず、全くウンともスンとも言わない。初代rubyやperidotなどが動いた報告があるのになんでだ!

思ったけど24bit/96kHz対応しているせいではないかと邪推してみる。ruby→ruby2の変更点はそこなので。あとはインシュレータの有無だけど、まさか金属リングとシリコンゴムが底面にくっついてるから接続できませんということもあるまい。
iPad(iOS3.x)では24bitサウンドに対応していないのです。ruby2は24bit出力対応というより「基本的に24bit/96KHzしか流さない」のか?

http://www.computeraudiophile.com/content/iPad-Camera-Connection-Kit-IOS42-goes-Asynchronous

iOS4.2からは24bit出力も対応となるらしいので、近い将来、接続可能になるかもしれません。

※追記
なりました

iPadやiPhoneからデジタル出力ができたら、iPadに音楽入れとけばPC起動せずとも(あるいはWin側で作業していても)iTunesがいつもの曲目と音質とで基本的には同等レベルで扱えるわけだ。
Win側での作業が必要なくなるまではこれは大きいし、寝床とかに持ち出しても使用可能ですね。



そういうわけでこんな感じでレビュー了。
手軽に音を追求したいなら二万五千円の価値はあるはず。身の丈に合わないヘッドホン持たされたしましまパンツの軽音部女子にもおすすめしたいところだ。

こう来たら次はスピーカーが欲しくなりそうだが、それは無理。K702のだだ漏れ状態でも少々びくびくもの。
あんまり音関係に浪費しすぎるのもアレですな。モノが高い上に、文章だとレビューや感想が伝わりにくいからどうも変な長文でお茶をにごすしかなくなってめんどいし。

ただこんな事言うのもなんだけど、これですら「まだまだ」K702のポテンシャルは発揮しきれてないと思った。想像を絶するレベルがそこにはあるはずだろう。
いや、ホントもうしばらくは勘弁して下さい。お金ないんです。度胸もないんです。オラこんな趣味嫌だー



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