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よかったアニヲタとバレなくて。

いちばん可哀想なのは流行る前にK701を清水から落下しながら買って、ホクホクしていたまっとうなヘッドフォンファンの方々だと思う。アニヲタ兼ねてたなら最高だったろうけど。



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というわけでこのどっかのしましまパンツ女のヘッドホンではないK702を買ってしまったのです。愚かにも。


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実際のところ、澪ホンことK701のモデルチェンジ?的な位置づけで、カラーリングを変え、ケーブル着脱機構を備えたものがこちらです。音質などなどはほぼ同一品。アニヲタに見られるのが嫌な人間にとっては素敵な救済措置ですね。

じつは同じくカラー変えでクインシー・ジョーンズコラボモデル「Q701」が出る予定ではあるんですが、

http://www.phileweb.com/news/d-av/201010/15/27081.html

グリーンが死ぬほどかっこいい件

まあでもこっちに行くと普通に6万円とか安くても4万は下回らないレベルなので、泣く泣く702にしました。

話題になった当初8万円オーバーの値がつけられていたK701。とはいえ話題にならない時でも国内品があまりに本国価格(4~5万台)から乖離しまくっていたんで並行輸入品を手に入れる人が多かったらしい。
最近では値段も下がり、結局は並行輸入品で2万円台後半と、なんともまあ高級ヘッドホンとしては手頃といえば手頃なお値段で入手できるようになりました。ブーム当時に8万円で買ったバカ今息してるの?NDK?NDK?
まあ今のご時世、言ってしまえばヘッドホンに3万円出すのも相当なバカなのは間違いない。

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箱はスライドしてからベルクロ留めの蓋を開く最近の高級デジモノのスタンダード

こないだの記事でべらべらってたけど、AKGは好きだし高いヘッドホンは欲しいし、8万とまで行かなくても4~5万台のハイエンドHPはこの先生きのこるには持ってたほうがいいとは言うものの、値下がりした有力候補には軽い音的な何かという汚点がついていて買いにくい、そんなぼくにはベストバイ。


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豪勢なのは外だけで中は詰め物なしのフツーさ

だいたい、ヘッドホン好きとか言っておいて、借り物のHD595以外ろくった聞きなれしてるものがないというのはそろそろヤバかろう、ということで一念奮起で購入に至りました。実際この値段でも予算オーバーもいいとこですが。
さらにぶっちゃけると「澪ホンと同一だけど澪ホンじゃねーよバーカ情弱乙!」とか言えるのもけっこう面白いと思いました。こんなんだから変な奴だと思われるんだ。だいたいあってる


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糞どうでもいい自分語りを続けたところ見事にアンボックス終了しました。細かいところを見ていきましょうね。



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構造が分かりにくいんですが、樹脂製ヘッドバンドの内側に革のヘッドバンドがもう一枚付いている、ような感じ。


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カラーは黒のように見えるんですが、実際はかすかな藍色を帯びてます。また、この写真で写っている銀色部が金属製なのを除いてほぼ全部プラスチック製。まあ金属だったら首が折れるか。質感剛性感とかはきっちり詰めてあるものの、高級感はあまり無いです。


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ここも金属っぽいシール貼っただけのビニールっぽい透明樹脂。いやまあ、安っぽいとは言わないけど写真で見てたら騙された気分になるとおもうよ。


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イヤパッドは普通のもふもふ布。ベロアっぽくはない。DT231のほうが上質に感じるくらいかもしれない。感触はどこをとっても非常に適度。
革バンドの根元に半分隠れてるというか隠してるけどシリアルナンバーが。全数検査の上シリアルが振ってあるらしい。腐ってもハイエンドHPだ。


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ヘッドバンドは革。藍色のステッチがなかなかに渋い存在感。


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バンドの裏側。このコブは一応クッションの意味なのだろうがネット上では非常に悪名高く、異様に硬くて痛いと評判。革なので揉みほぐしていけば柔らかくなるとはいうものの、それでも痛いとか。

ただ僕が着けた限りでは、特に揉みほぐしてもいない初期状態からして別段痛みや圧迫感を感じることはなかった。確かにもうちょっと柔らかくなればさらに快適だとは思うが。みんなどれだけ押しこんで装着してるのか、耳と頭頂の距離の問題だろうか。
あるいはこう、なんと言いますか、私はまだしばらくは心配しなくて良いあの、その、差別主義発言とも取られかねないので婉曲的表現をさせていただきますが、そう、「毛根が不自由な人」とか、「フサフサではない人」と言いますか、そういう方々のクリティカルな部分にコブがクリティカルヒットするのではと思っており、結局これはそういう方々が買っているケースが多いと、いえ忘れてくださいただの妄想です。たぶん


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ケーブル部。デフォルトがミニプラグで、ネジ止め式の標準プラグ変換アダプタが付属する。静かにレコーディング機器メーカーを感じる部分。


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ケーブル接続部。ハウジングの「Made in Austria」の文字がオーストリー謹製ウィーンの調べ的なアレな感じ。述べましたとおりAKGはオーストリアの会社です。


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中身はミニXLRという、珍しげな端子。XLRですら一般的に聞き側に廻っている限りではなかなかお目にかかる機会はない(高級オーディオではよくあります)のに、それのミニとか普通知らないんでないだろうか。俺もミニあるの初めて知った。ヘッドホン業界、ていうかAKGだとけっこうあるとか。へーへー

着脱は少々心配な強度と感触。頻繁に着脱するものではないけど、破損報告もあるので無闇に着脱しないようにしたい。そのうちオヤイデあたりでケーブル買って交換してみたいところ。


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というわけでヘッドホンが来といて音の話をしないのもアレなので聞いてみる。


とりあえずやはりこのクラスはレベルが違う。
iPhoneにイヤホンさして聴いてるような次元と比べれば解像、広がり、バランス、全て雲の上の話。耳を包みこむような形のため圧迫感のない装着感と相まって、限りなく広がり、それでいて要素にボヤケのない爽快な世界観がたまりません。
HD595と比べるとほんのすこし低音弱めに感じるかもしれないが、ここまで鳴っていてはその先は好みとか、あくまで相対的なバランス上の話でしかない。それくらいは高中低きちんと出している。
というよりぶっちゃけると世の人々の「低音」てのはドラムやバスなどかなり「高音域の低音」を指してるような気がしてならない。K702はそれより低い音まで豊かに出してるから弱いように聞こえるんではなかろうか。
高音がシャッキリまばゆく美しく、中音は限りなくクリアにして空恐ろしいほどパワフルで、低音は豊か。

ばっこんばっこんドラムが鳴る系は物足りないかもね。同意はできんが気持ちはわかる。オープンエアなこともありガッツンガッツン鳴らしても耳が痛くないので迫力がないとは言えるかも。というかかなり大きくしてもおおよそ破綻とか割れとか耳への痛みというものとは無縁で個人的には逆に没入できる。

全体的に丸っこく、カーペンターズなカレン姉さんの歌声も何かLoveにGoodbyeする数年前ってな可愛らしい声に聞こえるものの、適度に締まりも緊張感もあって、Welcome to a new kind of tensionとチョコラータ先生も安心。

打ち込みには合わないと言う話も見るけど、今までのと比べたら打ち込みにすら奥行きを感じてしまうからちょっとびっくりする。誇張・味付けしてるとかでなく、アニソン打ち込み圧縮音源の、生音系から比べたらムチャクチャな音の鳴らし方さえ許容包容して鼻歌交じりで鳴らしてみせる感じ。そりゃ撫子もこれで名前呼ばれたら宙へ浮かぶわ。合うかどうかは人次第としても決して悪くはない。新たな一面を見つけられるかも。

甚だ不本意だがふわふわとかlazyとかを聞いてみると、日笠陽子の息遣いまできっちり。まろやかさも相まってボーカルは適度にエロイ。それもねっとり艶たっぷりエロとかでなくて、先程言ったけどかわいい感じ。ロリエロか!ロリエロだな!ロリコンどもめ!そういうのを感じつつしっかり音にもノレる。これがプレシャスハートビートか。これは流行ノリだけで買っちゃった人も楽しめたんでないかね。

無論のことJazzを聞けばそこはもうきらびやかなジャズバー。行ったことないくせに。そして当ライブラリにクラシックと言えるのはドラクエのオーケストラくらいしかないんだけど、それもまた染み入る鳴りっぷり。
とどのつまり何にでも使えます。無難オブ無難を超える無難の帝王!無難ながらも色気を見せるのが音楽の街ウィーン仕込みってところですかね。しらんけど。

気になったのはまず音漏れ。ていうか当たり前だけどオープンエアで小型スピーカーが置いてあるようなもんなので遮音性とかゼロです。エロゲを大音量でやるには少々勇気がいる漏れ方。まあエロゲはともかくこれを外に持ち出して電車や公共の場で聴こうというアホはあまりいないと思うから問題ないでしょう。ただし先程も言ったように音量上げても全然痛くならないので、ついつい音量ノブのPowerMate君に手が伸びて右に回したくなる。結果としてスピーカーで普通に鳴らしてるような音量で音「漏れ」することになったり。ちなみにその漏れ音だけで下手したらiMacのスピーカーより音良い。すごい。

あと、これは本当に62Ωなのかってくらい抵抗高くて音量が上がらない。イヤホンジャック直繋ぎでiMac+iTunesの限界まで出しても余裕でアニソンが聞けるくらい。
それとあまりにちゃんとしたヘッドホン過ぎて、ソースの音に左右されっぷりがハンパない。父上が「これはひどい」「直繋ぎのが3倍マシ」と常々言っていたONKYOの間に合わせのアンプに繋いだら、たしかに残念かつ、まるで違うヘッドホンのようになった。
いやなんていうかもうこのクラスだと、機器の根っこから全部揃えて水平テストしない限り、人の語るヘッドホンの音質なんてまるっきりアテになりませんね(キリッ
と今までべらべら偉そうに語ってきたことを全否定してみる。いやまじで。機器しだいでいくらでも変わるよこれは。ポテンシャルが半端ない。

ポテンシャルがどうこうというより、私のiMac直繋ぎみたいなクソなソースにつなぐと、絶望的に「ソースが悪すぎる」現実をガッツンガツンに叩きつけられる屈辱感すら覚える。Mのぼくは汁漏れが止まりま、いやなんでもないですけど、とにかく「貴様の如きカス以下のシステムでこの私を御せるとでも思ったか」と挑発されているような一種快感。「ちからがーちからがほしいー」と(オーディオの)ダークサイドに陥ること必至。

はっきり言うとろくなシステムがないのにこれだけ買ったらもったいなさ過ぎる。こいつの実力はこんなモノではないはずだ。もっと、もっと力を。iMac直繋ぎは役不足役者不足どっちがどっちかしらないがとにかく物足りない。DACやHPアンプが必要だと思う。いずれ検討しよう。

あと今さらですが、これらは全て箱開けてまっさら状態でエージングもろくにして無い状態で聞いたもんなのであくまで参考程度にしてください。また全否定しやがって。


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なんにせよすごいヘッドホンだということはわかりました。3万円でもこれなら文句ないですはい。HD595が2万切ってるから良いヘッドホンが欲しいだけならそっちでもいいと思うけど、このまろやかな高級感は差額を埋めて余りある。

ただ、澪たんハァハァだのけいおん映画化に向けて的なノリで安易に買うのはやっぱり落ち着いて考えてからにしたほうがいいと思う。iPodに毛が生えた程度じゃまともに運用できないよこれ。iPhone4だと音量全開でようやく大きめの音が出るくらいだし、それでも物足りなさが半端ない。前述の通りiMacでこれってことは作中のようにMacbook直繋ぎでまともに鳴らせるようなものでも無いだろうし。
それが悪いと言ってるんではなくて、すなわち安易にPC用にと買ってしまったら最期、DACを変えアンプを変えケーブルまで買ってしまいたくなってくる、そしてその分答えてくれるのでますますハマる、ヘッドホン道地獄めぐりの罠に陥る危険性が高いと言いたいのです。

アニメキャラとオソロ程度のことで人生を棒に振ることもあるまい。オーディオ道は死狂い也。
なんにせよすごかった。「いい買い物」とか「良質な製品」とかじゃないの。「すごかった」なの。これからいろいろ変えていけばもっとすごくなると思うとwktkするね。なんのことはなく僕も既に死狂ってるのでしょう。



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ちなみに気にしない人は701買ったほうが千円くらい安いよ!